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すずな あつこ text by Atsuko Suzuna 
[2011.07.11]
From Osaka -大阪-

華やかに名作が踊られた国田美和バレエ「10周年記念バレエコンサート」

演出・振付:国田美和
国田美和バレエスタジオ
osaka1107c02.jpg 撮影:中原健吉(テス大阪)

開設10年を経て、10回目を迎えた国田美和バレエスタジオの記念コンサート。伸び盛りのジュニアたちが『ドン・キホーテ』の明るい曲に乗って華やかに踊る「オープニング」で幕を開け、さまざまな作品が上演された。
なかでも印象に残ったものをいくつか紹介しよう。まず、主宰者である国田美和が沖潮隆之とともに踊った『ロミオとジュリエット』よりバルコニーの場。国田はどちらかというと、明るく華やかなテクニカルな踊りで楽しませることが得意なダンサー、ジュリエットはおそらく初めての挑戦だろう。ターンなどがシャープになりがちでこの場面には速度があり過ぎるかもと思うところもあったが、テクニック的には充分すぎるものを持っている。その彼女の踊りに、いつもの溌剌とした雰囲気とは違う柔らかみが出ていたのが良かった。ラストのバルコニーの上から差し出す手は、もう少し自然に気持ちに任せるともっと良かったかもしれない。
他に、中瀬恵子と山口章の『ラ・シルフィード』。ごくたまに若干、甲が気になるところがあったものの中瀬の踊りは丁寧でつつましやかで好感が持てた。伸び盛りで素晴らしいと感じたのは広瀬舞奈。恵谷彰と踊った『海賊』よりグラン・パ・ド・ドゥで、素直そうなやさしい雰囲気、自然な笑顔をたたえながら、バレエテクニックが年々上達しているようで、伸びやかにメリハリも持ってメドーラを踊った。

ラストは『白鳥の湖』より第3幕。オディールは国田にとても合う役柄、逸見智彦をパートナーに、表情変化も自然でイキイキと、またコーダではスピーディなダブルも入れたフェッテで会場を湧かせた。
(2011年6月5日 大阪国際交流センター 大ホール)

osaka1107c01.jpg 撮影:古都栄二(テス大阪) osaka1107c04.jpg 撮影:古都栄二(テス大阪)
osaka1107c06.jpg 撮影:古都栄二(テス大阪) osaka1107c10.jpg 撮影:古都栄二(テス大阪)

撮影:古都栄二・中原健吉(テス大阪)
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