ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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すずな あつこ text by Atsuko Suzuna 
[2011.03.10]
From Osaka -大阪-

独特の指導法の成果をみせた北山大西バレエ団公演

芸術監督:大西縁
北山大西バレエ団・大西縁バレエスクール
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小さな子供たちが眼にもとまらぬ速さの回転技を繰り返すなど、一種独特な指導法で注目を集める北山大西バレエの19回目の発表公演が行われた。
今回も、眼を引く子がやはりいた。オープニングやそのあとすぐの『エスメラルダ』よりダイアナのヴァリエーションを踊った高瀬海帆は、小さな身体で大人顔負けの華のある表情、伸び伸びとした動きもいい。今後、良いところを活かしながら、芸術的な深みも表現できる良いダンサーに育っていって欲しいと心から思う。また、大西縁振付で的場涼香中心に踊られた『旅情』は、やさしいノスタルジックな雰囲気の創作作品で、クラシックのヴァリエーションとはまた違ったダンサーたちの魅力をみせてくれた。ただ、惜しいと思ったのは、回転技や足を上げる際に力が入っていること、勢いをつけていることが見えてしまったこと。難しいとは思うが、曲の調子を感じて、音楽を尊重して動いて欲しいと思った。

公演通しての注目株は、グラン・パ・ド・ドゥを踊った3組。『ドン・キホーテ』よりグラン・パ・ド・ドゥを沖潮隆之をパートナーに踊った山田梨央は、持っているテクニックを活かして伸び伸びとした踊りを披露。
『サタネラ』よりグラン・パ・ド・ドゥを同じく沖潮隆之と踊った水谷有梨は、舞台馴れしたように見え、パを難なくこなしている風で、この踊りらしく楽しげに踊っていた。
佐々木大をパートナーに『バヤデルカ』よりグラン・パ・ド・ドゥを踊ったのは、この団体のプリマといえる的場涼香。彼女はその前に『ジゼル』のヴァリエーションを踊ったのだが、スムーズな表現が見えず「まだ練習中だろうか?」と思えたのが残念だった。こちらは伸び伸びと踊っており、成長も感じさせた。佐々木大は、さすがにテクニックや身体のラインの美しさの上に品もあり良い。まだ若い、このバレエ団のダンサーたちが、彼から学べることは多かったのではないだろうか。
最後は子供たちも総出演の『シンデレラ』で、楽しく幕を閉じた。
(2011年1月23日 大阪国際交流センター・大ホール)

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撮影:グループ・ワン
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