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舞踊ジャーナリスト 上原宏 
[2017.08.10]

ソロマハと『時の踊り』を踊った渡辺梢の表現力・安定感のある踊りが印象的

第34回フレッシュバレリーナフェスティバル
越智インターナショナル・バレエ
『時の踊りーオペラ「ジョコンダ」より』ワレリー・コフトンによる越智久美子:振付、「バレエコンサート」

越智インターナショナルバレエ(越智久美子代表)の第34回フレッシュバレリーナ・フェスティバルが6月4日、名古屋の日本特殊陶業市民会館ビレッジホールで開かれた。1989年に新人公演としてスタートしたこの会は、若手に経験を積む機会を与えるのが狙い。出演する若手には、自分をアピールするいい機会となる。

nagoya1708_07.jpg 時の踊り〜オペラ「ジョコンダ」より〜
渡辺 梢、ワディム・ソロマハ

出演者全員が紹介されたあと、『ドン・キホーテ』の名シーンで華やかに幕を開けた。いきなりワディム・ソロマハが登場。初めから盛り上げようという構成でインパクトがある。ワディムの相手役に起用されたのは髙木優花。手足が長く、バレエダンサーとして恵まれた体型で、今後が楽しみな素材だ。
後半も、最初の演目が今回のメイン作品『時の踊り』〜オペラ『ジョコンダ』より〜で、故ワレリー・コフトンが94年に越智久美子とワディムのために振付けた作品。独特なリズム感の曲に合わせた傑作で、初演時に見て印象に残った記憶がある。今回は、渡辺梢がワディムの相手を務めた。渡辺はキャリアが豊富で、技術、表現力ともにあり安定感がある。今回総合的に見て、やはり一番手の女性ソリストと言えよう。
この2人のほか、『ディアナとアクティオン』の奥田桃子、『無益な用心』の中西愛里紗、『黒鳥』の都築花野(大寺資二バレエ・アカデミー)らに、一歩抜き出た実力を感じた。
(2017年6月4日 日本特殊陶業市民会館ビレッジホール)

 

nagoya1708_05.jpg 「ディアナとアクティオン」より 奥田桃子 nagoya1708_06.jpg 「無益な用心」より 中西愛里紗、アレキサンドル・ブーベル
nagoya1708_08.jpg 時の踊り〜オペラ「ジョコンダ」より〜
渡辺 梢、ワディム・ソロマハ
nagoya1708_09.jpg 第34回フレッシュバレリーナフェスティバル
「フィナーレ」
nagoya1708_02.jpg 第125回アカデミィ公演「コッペリア」より nagoya1708_01.jpg 第68回岐阜アカデミィ公演「ライモンダ」より
nagoya1708_03.jpg 四日市・桑名アカデミィ公演「フェアリードール」より nagoya1708_04.jpg 四日市・桑名アカデミィ公演「ドン・キホーテ」より
ワディム・ソロマハ、渡辺 梢