ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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すずな あつこ text by Atsuko Suzuna 
[2012.02.10]
From Nagoya -名古屋-

越智久美子、ソロマハ、ポチョムキンなどが際立った『くるみ割り人形』

演出・振付:ワレリー・コフトン『くるみ割り人形』
越智インターナショナルバレエ
nagoya1202a01.jpg 撮影:野田直樹(テス大阪)

今年で24シーズン目になるというクリスマス恒例の越智インターナショナルバレエ『くるみ割り人形』を観た。主役はクララが越智久美子、王子は日替わりで23日が越智友則、24日がワディム・ソロマハ。私は24日の舞台を観た。
開演し、お馴染みの音楽が流れ出すとパーティのお客様たちがクララの家に向かう。私はこのバレエ団の『くるみ割り人形』を初めて観たのだが、この時、お客様たちが花道を通って舞台に向かうことに、新鮮な驚きを感じた。客席には子どもたちも多かったが、特に子どもたちは、自分たちが座っているすぐそばに渡された花道をダンサーたちが通ることで、より舞台を身近に感じたのではないのだろうか。そしてパーティが始まると、少女クララ役の茗荷佑莉佳や弟フリッツ役の三浦宏規はじめ、たくさんの子どもたちが活躍、さらに子どもたちを引き込んだ。
夜の戦いの場面では、ねずみの王様を踊ったアレクセイ・ポチョムキンの動きに眼を奪われた。バレエの高度なテクニックを持った良いダンサーで、観ていて気持ちの良い踊りだった。

nagoya1202a02.jpg 撮影:野田直樹(テス大阪)

冬の松林の場面から、クララが越智久美子に変わる。2幕のグラン・パ・ド・ドゥまでを観て、終始、丁寧な踊りでポーズも美しく、また、ラストのシェネ、マネージはあざやかでさすが。プロとしてお客様に良い舞台を観せたいという思いが身体じゅうから溢れているように感じられた。そんな彼女とともに良い舞台にしてくれたのは王子のワディム・ソロマハ。いきいきと伸びやかで、優しげな表情も良く、とても良いパートナーだと思えた。
ディベルティスマンも、スペインの藤本綾とアレクセイ・ポチョムキン、アラビアの李栄喜とロマン・バクライ、中国の川口沙也加とイゴール・コステンコ、フランスの太田由子と久野直哉などが、それぞれ役に合わせた魅力を観せて楽しませてくれた。
(2011年12月23日、24日 中京大学文化市民会館プルニエホール)

nagoya1202a03.jpg 撮影:野田直樹(テス大阪) nagoya1202a04.jpg 撮影:野田直樹(テス大阪)
nagoya1202a05.jpg 撮影:野田直樹(テス大阪) nagoya1202a06.jpg 撮影:野田直樹(テス大阪)
nagoya1202a07.jpg 撮影:野田直樹(テス大阪) nagoya1202a08.jpg 撮影:野田直樹(テス大阪)