ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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すずな あつこ text by Atsuko Suzuna 
[2008.04.10]
From Osaka -大阪-

コンクール優勝者など注目の若手が出演したMRB公演

 MRB松田敏子リラクゼーションバレエの公演。スタジオが大阪の中心地・梅田に位置するため、大人になってからバレエを始めた会社員やOLの生徒が多いと同時に、バレエ・コンクールなどで優秀な成績をおさめるプロを目指すジュニアも多いスタジオだ。だから、発表会とは言え、見応えのあるグラン・パ・ド・ドゥなどをいくつも観ることが出来た。
 主宰の松田敏子が踊ったのは『タリスマン』よりグラン・パ・ド・ドゥ、パートナーは新国立劇場の山本隆之。さまざまなシーンがあり高度なテクニックも楽しめるこの踊りは、とても見応えがある。小柄で華奢な松田には天上人という役柄がよく似合うし、山本は深みを感じさせる踊りがいい。また、川東まりこは、梶原将仁と『海賊』2幕よりグラン・パ・ド・ドゥ。川東は、美しい形になめらかさと自然な笑顔が加わって、以前観た舞台よりのびのびとしていた。
 最後には『眠れる森の美女』より。フロリナ王女を踊ったのは久保茉莉恵。彼女はこの少し後の16日、大阪プリコンクールで秋から1年間のワガノワ・バレエ学校へのスカラシップを獲得した。長く美しい手足が将来を期待させるジュニアだ。オーロラ姫とデジレ王子は柳原麻子と沖潮隆之。柳原は高度なテクニックの上に輝くような華やかさを持つダンサー。バランスをとったーーそんな空気が止まる瞬間が、ひとつの“表現”になっていることが感じられ、舞台に魅入った。
 (3月2日 新大阪メルパルクホール)
『タリスマン』『海賊』
『眠れる森の美女』『眠れる森の美女』『眠れる森の美女』