ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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すずな あつこ text by Atsuko Suzuna 
[2006.11.10]
From Osaka -大阪-

10回目を迎えたバレエスタジオミューズ『秋のコンサート』

 ミューズの秋のコンサートは、大人になってバレエを始めた人から、プロまでもが同じ舞台に立つコンサート。小さな子供の出演はなく、技量や経歴はさまざまでも、出演者はジュニア(高校生程度?)を少し含むものの“大人”ばかりの舞台だ。 今回、幕開けの宗田静子振付の『アマデウス』は、黒と白のチュチュが半々でのクラシックのテクニックを見せる作品。祝祭的な演目で、モーツァルト生誕250周年を記念しているのだろう。


 その後、大人になってからバレエを始めた人たちの演目もあった。今回10回目ということで、初めてヴァリエーションに挑戦した人も多かった様子。ヴァリエーションは難しいものだが、ソロで表現する機会を得た人たちは、やりがいがあったに違いない。
 バレエコンサートでは、サイトウマコト振付の『真夏の夜の・・・』と、西崎亜耶のピアノ生演奏と共に上演された『Dance to Chopin』が特に印象に残った。『 Dance to Chopin』を踊ったのは野村公美と野村光春、2人は思いを表現出来るダンサー。個人的に特に公美の、秋にぴったりの、舞い散る枯葉のような軽くて柔らかな大人の雰囲気に魅了された。



 ラストは『眠りの森の美女』からハイライト、原田高博振付でローズアダージオのシーンと結婚式を上手く繋いでの上演。オーロラは、前半が島知子で顔が小さくティーンの元気な感じの表現が上手く、後半は杉本綾子で、姫らしく輝く感じがいい。デジレ王子は夏山周久、もうそれなりの年齢のはずだが、きちんと気品を持った王子に見えるのはさすが。 芦塚康子、徳永由貴、山本掌万、十川大介のパ・ド・カトルも、女性のチャーミングさ、若い男性の体のバランスのいい踊りが良かった。
(10月8日、9日 森ノ宮ピロティホール、8日を鑑賞)