ワールドレポート

2017年9月

2017年9月の記事一覧

楠本理江香の清楚な踊りに魅せられた、本田道子バレエ団の深川秀夫版『シンデレラ』

本田道子バレエ団『シンデレラ』深川秀夫:振付本田道子バレエ団が3回目の公演に選んだ演目は『シンデレラ』。『白鳥の湖』『ドン・キホーテ』に引き続き深川秀夫による演出振付。ペローの童話に忠実で全編にプロコフィエフの音楽を使ったザハロフ版がベースとなるものの、他の振付作品と同じく随所に深川らしいエッセンスが見受けられる。ソロ、パ・ド・ドゥの部分、群舞によるディヴェルティスマンがバランス良くそれぞれの幕に

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2017/09/11掲載

平野亮一や西野麻衣子、橋本清香、木本全優など世界で活躍する日本人ダンサーが多数出演、第2回『アーティスティック・バレエ・ガラ』

アーティスティック・バレエ・ガラ 2017BALLET OFFICE JAPAN「Artistic Ballet Gara」矢倉鈴奈:企画・構成・演出ルーマニアのブカレスト国立バレエ団で活躍した矢倉鈴奈が手掛けて、昨年、初めての公演を開催した『アーティスティック・バレエ・ガラ』。昨年は1公演だったが、今年は、大阪と兵庫で1公演ずつの2公演開催され、私は大阪公演を観た。この大阪公演には、昨年、英国ロ

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2017/09/11掲載

篠原聖一の新作『椿姫』を下村由理恵のマルグリットと佐々木大のアルマンで上演──佐々木美智子バレエ団

佐々木美智子バレエ団『椿姫』篠原聖一;演出・振付篠原聖一が新作として、今回のために振付けた『椿姫』。ヴェルディも使いつつ、チャイコフスキーやショスタコーヴィチ、オッフェンバックなど様々な作曲家の音楽を組み合わせて、全幕作品に構成した。プロローグ、マルグリッド(下村由理恵)のまわりで彼女を讃える男たちが照明に浮かび上がるのは、1枚の絵画のよう。そして、マルグリットの館でのパーティーのシーンに。下村の

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2017/09/11掲載

野間景改訂振付『ドン・キホーテ』──キトリを荒瀬結記子、バジルを正富黎はじめ、適材適所のキャスティング

野間バレエ団『ドン・キホーテ』野間景;改訂振付野間バレエスクール創立50周年記念で、野間バレエ団の第25回定期公演という記念の年の舞台。何度もキトリを踊っている野間景が、今回は改訂振付を手掛けての上演となった。キトリ&バジルは荒瀬結記子&正富黎。二人とも、この団体で育ったダンサーでヨーロッパでのダンサー経験も持っている。正富は今もチェコのThe National Moravian-Silesian

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2017/09/11掲載

フランス・バレエへのオマージュ、そしてイヴェット・ショヴィレ追悼の舞台、京都バレエ団「ダンス・クラシックの至宝〜伝説のバレエ〜」

有馬龍子記念京都バレエ団「ダンス・クラシックの至宝〜伝説のバレエ〜」「デフィレ」、『グラン・パ・クラシック』ヴィクトル・グゾフスキー:振付、『四季〜夏から秋〜生命の煌めき』』安達哲治;振付、『白鳥の湖』第2幕より オデットのヴァリアシオン、『スイート・ド・ダンス(ダンス組曲)』イヴァン・クリスティーヌ;振付、『卒業舞踏会』ダヴィット・リシーン:原振付、エリック・カミーヨ、ファニー・ガイダ:指導有馬

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2017/09/11掲載

5回目を迎え、子どもも大人もバレエを楽しめるイベントとして成果をあげている「めぐろバレエ祭り」

「めぐろバレエ祭り」〈バレエ・コンサート〉東京バレエ団『パキータ』マリウス・プティパ:振付ほか毎夏恒例の「めぐろバレエ祭り」も第5回を迎え、子どもも大人も一緒に楽しめるバレエのイベントとしてすっかり定着したようだ。第1回の「めぐろ子どもバレエ祭り」は、子どもにバレエの楽しさを知ってもらおうと企画されたものだが、第2回から現在の名称に改め、バレエの公演のほか、幅広くバレエに親しんでもらおうと、子ども

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2017/09/11掲載

首藤康之とパフォーマンス集団CAVA による秀逸な無言劇『レニングラード・ホテル』を楽しんだ

『レニングラード・ホテル』丸山和彰(CAVA):作・演出、首藤康之ほか:出演『レニングラード・ホテル』は、首藤康之とパフォーマンス集団CAVA による無言劇である。作・演出はCAVAの丸山和彰。かつて首藤が『ドン・キホーテ』全幕を振付けた際に、ドン・キホーテ、サンチョ・パンサ、ガマーシュ、キトリの父ロレンツォなどの演技主体の役にパフォーマンス集団CAVAを起用して、クラシック・バレエの名作を活き活

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2017/09/11掲載

海外で活躍する若手ダンサーが踊る機会を広めようとする公演が会場を沸かせたBright Step 2017

〈Bright Step 2017〉『ロミオとジュリエット』より"寝室のパ・ド・ドゥ" ジョヴァンニ・ディ・パルマ:振付ほか「Bright Step」は、ロシア国立バレエ・モスクワの西島勇人が、海外で活躍する日本の若手ダンサーに日本で踊る機会を提供しようと、3年前に立ち上げたプロジェクト。公演のほかワークショップも開催しており、「日本で最もバレエを身近に感じられるダンサーグループ」を目指している。

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2017/09/11掲載

機知に富んだ様々なアイディアによるダンスが、次々と繰り広げられるペンドルトンの『サボテン組曲』

Momix モミックス"Opus Cactus" by Moses Pendleton 『サボテン組曲』 モーゼス・ペンドルトン:着想、演出ユニークな作風で世界的に知られるモミックス(Momix)の公演が、ニューヨークで行われた。今回は3週間という比較的長い公演期間に、『サボテン組曲(Opus Cactus)』一作のみを上演した。なぜ一作のみなのか不思議に思いながらジョイス・シアターに足を運んだが

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2017/09/11掲載

ダンスに対するあふれんばかりの想いが伝わってきた、キューバ国立バレエ団『ジゼル』

Ballet national de Cuba キューバ国立バレエ団"Giselle" Alicia ALONSO 『ジゼル』アリシア・アロンソ:振付フィルハーモニー・ド・パリ開場までパリのクラシック音楽の殿堂だったサル・プレイエルで、7月6日から20日までキューバ国立バレエ団が引越し公演を行った。 同バレエ団を率いるアリシア・アロンソはまずダンサーとして、それから振付家として『ジゼル』の再生に力

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2017/09/11掲載

ボリショイ、NYCB、パリ・オペラ座の3つのバレエ団がバランシンの『ジュエルズ』を華やかに競演した

Lincoln Center Festivalリンカーンセンター・フェスティバル" Jewels " by George Balancine The Bolshoi Ballet, New York City Ballet, Ballet de l'Opéra national de Paris 『ジュエルズ』ジョージ・バランシン:振付 ボリショイ・バレエ団、ニューヨーク・シティ・バレエ、パリ・オ

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2017/09/11掲載

若手ダンサーたちが汗を飛び散らせながら音楽から横溢するエネルギーと一体になって踊った

Ballet de l'Opéra national de Paris パリ・オペラ座バレエ団"Drumming Live" Anne-Teresa De KEERSMAEKER 『ドラミング・ライブ』アンヌ=テレサ・ドゥ・ケースマイケル:振付昨シーズンの最後は当初バンジャマン・ミルピエとフィリップ・パレーノが共同して振付ける新作の世界初演が予定されていたが、ミルピエ前バレエ監督が退任した結果キ

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2017/09/11掲載

スコットランドを舞台としたビントレーの秀作、『Flowers of the Forest』が日本初演された

スターダンサーズ・バレエ団「サマーミックスプログラム」『N.N.N.N.』ウィリアム・フォーサイス:振付、『ワルプルギスの夜』ジョージ・バランシン:振付、『眠れる森の美女』よりグラン・パ・ド・ドゥ マリウス・プティパ:振付、『Flowers of the Forest』デヴィッド・ビントレー:振付スターダンサーズ・バレエ団がサマーミックスプログラムを組んで上演した。プログラムは、現役の振付家ビント

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2017/09/11掲載

ルグリ&ゲラン、スミルノワ&チュージン、ヌニェス&ムンタギロフが圧巻の踊りを見せた、見応え充分のルグリ・ガラ

「ルグリ・ガラ〜運命のバレエダンサー〜」マニュエル・ルグリ、イザベル・ゲラン、マリアネラ・ヌニェス、ワディム・ムンタギロフ、オルガ・スミルノワ、セミョーン・チュージン他:出演周知のようにマニュエル・ルグリは、元パリ・オペラ座バレエ団のエトワールで、現在はウィーン国立歌劇場バレエ団の芸術監督を務め、ダンサーとしても活動している。また、自身が主宰するグループ公演もたびたび行うなど、長い優れたキャリアを

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2017/09/11掲載

フランスのアクロバット・グループによる鍛えられた身体を使った素晴らしいパフォーマンス

Compagnie XY カンパニーXY"Il N'est Pas Encore Minuit"『まだ真夜中ではない』リンカーンセンター・フェスティバルで7月19日から22日まで、フランスのアクロバット・グループ、カンパニーXYが招聘され『まだ真夜中ではない』の公演がありました。パフォーマーは22人で、サーカスの鍛錬を積んできた身体能力が発達しています。 純粋なダンスそのものではないですが、肉体の

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2017/09/11掲載

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