ワールドレポート

2017年4月

2017年4月の記事一覧

オペラ座ダンサー・インタビュー:フランチェスコ・ムーラ

Francesco Mura:フランチェスコ・ムーラ(コリフェ)昨年の昇級コンコールで課題曲、自由曲ともに群を抜いた出来をみせ、1位でコリフェに上がったフランチェスコ。3月のオペラ座訪日公演で、コール・ド・バレエの中に エレガンスを保ちつつもパワフルに踊る彼の姿を認めた人もいるのではないだろうか。MURAという苗字はフランス語読みだとミュラなのだが、イタリア人の彼なのでイタリア式にムーラと呼ぶこと

  • #ワールドレポート
  • #パリ

2017/04/10掲載

伸びやかで楽しい作品が踊られた "ラ・プリマベーラコンサートVol.12"

バレエスタジオミューズ&ソウダバレエスクール "ラ・プリマベーラコンサートVol.12"『Ten pices+2』『パ・ド・カトル』他 宗田静子;振付、 『Elise』『Todten tanz』『one by one by one』サイトウマコト;振付世界中で活躍するダンサーを数多く育てている、バレエスタジオミューズ&ソウダバレエスクールの春の舞台 "ラ・プリマベーラコンサート"。1日目の11日が

  • #ワールドレポート
  • #大阪・名古屋

2017/04/10掲載

オニール 八菜とエレオノーラ・アバニャートがタイターニアを競演したバランシンの『真夏の夜の夢』

Ballet de l'Opéra national de Paris パリ・オペラ座バレエ団"LE SONGE D'UNE NUIT D'ETE " George BALANCHINE 『真夏の夜の夢』ジョージ・バランシン:振付『真夏の夜の夢』は、1962年にジョージ・バランシン(1904・1983)がニューヨーク・シティ・バレエ団のために振付けた。その初演から実に55年後になって、この3月にパ

  • #ワールドレポート
  • #パリ

2017/04/10掲載

バレエとバリ舞踊が融合して新しい楽しい世界に遊ぶことができた、東京シティ・バレエ団『ドリーム』

東京シティ・バレエ団「バレエとバリ舞踊の饗宴〜バリ版:真夏の夜の夢〜」『ドリーム(バリ版:真夏の夜の夢)』中島伸欣:台本・演出・振付、石井清子:振付東京シティ・バレエ団は、異なったジャンルとバレエのコラボレーション企画をしばしば行っているが、今回はバリ舞踊とバレエという組み合わせだった。沖縄県那覇市のパレット市民劇場との提携事業である。第1部はバリ舞踊(「クビヤール・トロンポン」「チョドン」「オレ

  • #ワールドレポート
  • #東京

2017/04/10掲載

万雷の喝采と総立ちのカーテンコール、世界中のバレエファンに愛されたニーナのキトリ、見納めの舞台

Nina Ananiashvili FINAL CLASSICAL GALA「アナニアシヴィリの軌跡〜最後のクラシック・ガラ〜」ニーナ・アナニアシヴィリについて想う時、いつも思い出すことがある。それは1990年頃だったと思う。モスクワのダンス雑誌「Ballet」の編集室でライザ・ストルチコーワと会った時のことだ。ストルチコーワはボリショイ・バレエの元プリンシパルで、『シンデレラ』の初演を踊ったこと

  • #ワールドレポート
  • #東京

2017/04/10掲載

坂東玉三郎の演出による鼓童の『打男/DADAN 2017』がニューヨーク公演で喝采を浴びた

鼓童『打男/DADAN 2017』 坂東玉三郎:演出3月1日から4日まで、ブルックリンのBAMで、鼓童の『打男』の公演が行われました。3月11日から25日までのアメリカ公演ツアー(ニューメキシコ州サンタフェ公演は完売)に先駆けての、ニューヨーク公演でした。私が観劇したのは3月2日。休憩を1度はさんで2時間の作品でした。 人間国宝であり、世界的な歌舞伎役者(立女形)としてだけではなく、舞踊家としての

  • #ワールドレポート
  • #ニューヨーク

2017/04/10掲載

へスース・カルモナの圧巻のサパティアード、フラメンコフェスティバル2017

" GALA FLAMENCA " Flamenco Festival 2017「ガラ・フラメンカ」フラメンコ・フェスティバル2017「フラメンコ・フェスティバル2017」のメインイベントのフラメンコ公演が、3月9日から12日まで、ニューヨーク・シティ・センターにて行われました。ニューヨークでは重要なフェスティバルの一つとされていて満員御礼です。本場スペインからやってくるフラメンコ公演をニューヨー

  • #ワールドレポート
  • #ニューヨーク

2017/04/10掲載

老いと若さのコントラストの中に父親の存在が問われる、ピーピング・トムの鮮烈な舞台

Peeping Tom ピーピング・トム『VADER ファーザー 』 フランク・シャルティエ:構成・演出、ガブリエラ・カリーソ:ドラマトゥルク・演出補佐ピーピング・トムの『ファーザー VADER』はおもしろかった。ベルギーを代表するコンテンポラリー・ダンスのグループ、ル・ダンス C. デ・ラ・ B. 出身のガブリエラ・カリーソとフランク・シャルティエが設立したピーピング・トム。<ポスト・ピナ・バウ

  • #ワールドレポート
  • #東京

2017/04/10掲載

ニューヨーク・ダンサー=インタビュー:クリスティーン・シェフチェンコ(アメリカン・バレエ・シアター、ソリスト)

クリスティーン・シェフチェンコはウクライナ生まれ。体操からスタートしたダンサーである。家庭の事情で子供の時にアメリカに移住、フィラデルフィアで育ったが、ワガノワ・メソッドでトレーニングを続け、次々とコンクールに入賞、いきなりABTのカンパニークラスのオーディションを受けてパスした。コール・ド・バレエ時代からプリンシパルの代役を踊るなど業績を上げ、この春のメトロポリタン・オペラハウスでの公演では、初

  • #ワールドレポート
  • #ニューヨーク

2017/04/10掲載

ポール・テイラーのカンパニーが『春の祭典(リハーサル)』ほか、3作品を上演した

Paul Taylor American Modern Dance ポール・テイラー・アメリカン・モダンダンス"Le Sacre Du Printemps (The Rehearsal)" "Black Tuesday" by Paul Taylor、" The Weight of Smoke" by Doug Elkins 『春の祭典(リハーサル)』『ブラック・チューズデイ』 ポール・テイラー:

  • #ワールドレポート
  • #ニューヨーク

2017/04/10掲載

見事な集中力を持って踊られたマルコ・ゲッケ振付による『ニジンスキー』

Gauthier Dance/Dance Company Theaterhaus Stuttgart ゴーティエ・ダンス/シュツットガルト劇場ダンスカンパニー"Nijinski" by Marco Goecke 『ニジンスキー』 マルコ・ゲッケ:振付シュツットガルト・バレエのソリストだった、エリック・ゴーティエ(Eric Gauthier)が振付家/プロデューサーとして設立した、ゴーティエ・ダンス

  • #ワールドレポート
  • #ニューヨーク

2017/04/10掲載

ベートーヴェンの全体像を音楽と舞踊で描いた、中村恩惠の『ベートーヴェン・ソナタ』

新国立劇場バレエ団『ベートーヴェン・ソナタ』中村恩惠:演出・振付、首藤康之:出演中村恩惠が新国立劇場バレエ団のダンサーと首藤康之に振付けた新作『ベートーヴェン・ソナタ』が上演された。ベートーヴェンの音楽から「新しい力」を得た経験から、この作曲家の全体像を彼の音楽(プロローグのみモーツァルト『レクイエム』)と舞踊によって浮かび上がらせようという試みだ。タイトルは、ピアノ・ソナタからベートーヴェンにア

  • #ワールドレポート
  • #東京

2017/04/10掲載

優美で繊細、躍動感あふれるパリ・オペラ座の若いダンサーたちのエネルギーが燃焼した

パリ・オペラ座バレエ団『ラ・シルフィード』ピエール・ラコット:振付 〈グラン・ガラ〉『テーマとヴァリエーション』ジョージ・バランシン:振付、『アザー・ダンス』ジェローム・ロビンズ:振付、『ダフニスとクロエ』バンジャマン・ミルピエ振付パリ・オペラ座バレエ団が15回目の来日公演を行った。20年にわたり芸術監督を務めたブリジット・ルフェーブルの後を引き継いだのは、ニューヨーク・シティ・バレエ(NYCB)

  • #ワールドレポート
  • #東京

2017/04/10掲載

咲き乱れるカーネーションの中で踊られた暴力と愛、20世紀末の人間たちを描いた傑作

ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団『カーネーション NELKEN』ピナ・バウシュ:演出・振付ピナ・バウシュの『カーネーション NELKEN』が日本で再び上演された。 さいたま芸術劇場の舞台全面に、薄いピンクや赤いカーネーションがびっしりと植え込まれている。無人のカーネーションだけの舞台が入場者を迎える。観客はすでにこのことは知っているはずだが、思わず見惚れ次々とスマフォをかざして写真を撮っていた。

  • #ワールドレポート
  • #東京

2017/04/10掲載

ページの先頭へ戻る