ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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ブルーシャ西村 text by BRUIXA NISHIMURA 
[2014.06.10]

底抜けに明るくて、音楽性が豊かなアフリカン・ダンスを堪能したダンス・アフリカ 2014

Dance Africa 2014 ダンス・アフリカ2014
Celebrating Africa’s Bantaba セレブレーティング・アフリカズ・バンタバ Artistic Director: Chuck Davis 芸術監督:チャック・デイヴィス

アメリカのメモリアルデーの連休に、ニューヨークで毎年恒例のアフロ・アメリカンの祭典、ダンス・アフリカ2014が開催されました。1977年から長く続いているフェスティバルで、今年は第37回目です。
5月18日にオープニング・セレブレーション公演、23日から26日までメイン・イベントの公演が行われました。私が見たのは23日の公演です。休憩を1回はさんで、2時間半以上の公演でした。

ny1406b03.jpg (C) Rebecca Greenfield

例年のように、オープニングは舞台上で数名がジンベをたたいて、女性数名がアフリカン・ダンスをしました。彼らは、ニューヨーク州アップステイトのバッファローをベースにしている、アフリカン・アメリカン・カルチュラル・センター・ダンス&ドラム・パフォーマンス・カンパニーです。
そして太陽のように明るい黒人のチャック・デイヴィスが出てきて、挨拶をしました。出てきただけでパーッと会場が明るくなるような、底抜けに明るい方で、楽しくなります。
その後、アフリカの白い正装をした人々が大勢でてきて、黒人の先祖へ捧げる祈りを繰り広げました。舞台後方の一面全体が、小さな豆電球をたくさんつけているような感じで星空が広がっているように見えました。幻想的な祈りのコーナーで、厳かでした。この祈りは、けっこう長く続きました。マダガスカルから招聘されたグループ・バコマンガも出てきて、少し演奏して歌い、踊りました。
1メートルくらいはある高さの竹馬のようなものを付けた男性が出てきて、ジンベの演奏にあわせて飛び跳ねて動いていました。

ny1406b06.jpg (C) Rebecca Greenfield
ny1406b01.jpg (C) Rebecca Greenfield

休憩後、第二部では、ニューヨークのブルックリンをベースにしているアサセ・ヤア・アフリカン・アメリカン・ダンス・シアターが出演しました。8名の男性がジンベを演奏したので、大迫力で、音もリズムも身体に響きました。女性たち8名も両手にバチを持ってジンベを置いてたたいていました。音が分厚くて素晴らしい空間でした。そこに、女性ダンサーが4人でてきて元気に踊りました。さらに盛り上がり、男性たちはジンベでバトルを順番に繰り広げて、ソロで大きな音で演奏して、それが続いていきました。最高潮に盛り上がりました。
次は、マダガスカルから来た、グループ・バコマンガが出演しました。毎年、アフリカ本土から、現地の民族色の強い本格的なアフリカン・ダンスのカンパニーが1つ以上、招聘されます。ダンス・アフリカは、アフリカ現地の本物のアフリカン・ダンスと音楽を、ニューヨークで観ることができる貴重な機会です。
これはダンスだけではなく、音楽性があり、生演奏もとても良かったです。ヴォーカルの女性2名は、歌がとても上手でした。ジンベ、ギターの演奏もありました。女性ダンサーたちも大勢出てきて、速いスピードで激しいアフリカン・ダンスを踊りました。胸や肩、お尻を振ってダイナミックに踊ると、客席は歓声を上げてとても盛り上がりました。ソロで踊った女性はとても上手でした。
ヴォーカル女性たちは途中、傘をさして出てきて歌いました。雨の多いマダガスカルの様子を表現しているのでしょう。
最後はフィナーレで、出演者全員がグループごとに出てきて、激しいダンスバトルをしていきました。大迫力でした。チャック・デイヴィスも出てきて、しめの挨拶をし、観客を起立させて掛け声を繰り返したり、楽しく盛り上がって終了しました。
今まではメインイベントの公演は2日間くらいが多かったのですが、今年は5日間も上演されていて、大人気の公演としてニューヨークでは定着しています。年々、規模が大きくなっていくダンス・アフリカを、また来年も楽しみにしています。
(2014年5月23日夜  BAM Howard Gilman Opera House)

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ny1406b04.jpg (C) Rebecca Greenfield