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ABTが2012-2013の春夏シーズンを飾るオープニング・ナイト・ガラを開催

“Opening Night Gala” オープニング・ナイト・ガラ
ABT(American Ballet Theatre) アメリカン・バレエ・シアター

5月14日から7月7日まではABTの春夏シーズンの公演期間中です。
5月14日のオープニング・ナイト・ガラを見ました。ABTのプリンシパルたち一同が勢ぞろいで出演したほか、ABTスタジオ・カンパニーとJKO(ジャクリーン・ケネディー・オナシス・スクール)の学生たちも出演しました。
とても見ごたえのある小品集で、15演目の作品が上演されました。その中で印象に残った作品をレポートします。

ny1206a01.jpg Photo: Rosalie O'Connor

まず、ポリーナ・セミオノワとデイヴィッド・ホールバーグが踊った『ラ・バヤデール』の第二幕のパ・ド・ドゥ。
セミオノワは本年度のABTへのゲストダンサーです。他のダンサーたちよりも一段と細身で、可憐で繊細な雰囲気の踊りでした。パートナーのホールバーグとの踊りは、とてもロマンティックな感じがよくでていました。
ダニール・シムキンが踊ったのは『ブルジョワの嘆き』。シムキンはダンサーたちの中でも身体能力が抜きん出ていて、体の動きにキレがあり、踊りがとてもシャープできまっています。この作品はソロのコメディで演技の要素が強いです。大技を軽々と何回か披露して、そのたびに客席は大歓声を送りました。
ナタリア・オシポワとイワン・ワシーリエフによる『パリの炎』。
オーシポワは今年からABTのプリンシパルとして参加しています。表情が豊かで激しく、またとてもにこやかに微笑んで踊ります。踊りにはメリハリとキレがあり、ジャンプも回転も力強かったです。

その他のプリンシパルと主なソリストが出演した演目は、パロマ・ヘレーラとコリー・スターンズは『海賊』第二幕のパ・ド・ドゥ。ヴェロニカ・パールトとトーマス・フォースター「青い鳥」のパ・ド・ドゥ。イリーナ・ドヴォロヴェンコとマクシム・ベロセルコフスキーは『白鳥の湖』第二幕のパ・ド・ドゥ。ディアナ・ヴィシニョーワとマルセロ・ゴメスは『ロメオとジュリエット』バルコニーのパ・ド・ドゥ。シオマラ・レイェスとエルマン・コルネホは『ドン・キホーテ』第三幕のパ・ド・ドゥ&コーダ。アリーナ・コジョカルとアンヘル・コレーラは『マノン』第一幕のパ・ド・ドゥ。ジリアン・マーフィーとワジム・ムンタギロフは『白鳥の湖』第三幕のパ・ド・ドゥ&コーダ。ジュリー・ケントとロベルト・ボッレは『オネーギン』第一幕のパ・ド・ドゥ。最後のフィナーレはクリストファー・ウィールドン振付の『サーティーン・ディバーションズ』。そして盛大な拍手とともにカーテン・コール。はじめに出演したダンサーたちは私服のドレスや正装に着替えて出てきて、ガラ・パフォーマンスらしい雰囲気が大いに盛り上がって幕が下りました。
(2012年5月14日 メトロポリタン・オペラ・ハウス)

ny1206a02.jpg Photo: Rosalie O'Connor ny1206a03.jpg Photo: Rosalie O'Connor