ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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皆様お元気ですか。 ニューヨークでは先日、アメリカ東海岸地震があり揺れたので、地元の人々はショックを受けています。ニューヨークでは何事もなかったのはラッキーでしたが、その後、大型ハリケーンが直撃しました。ニューヨークでも日頃から防災や避難場所の確認など、心の準備をしておいたほうがいいなと反省しました。

マンハッタンからハドソン川をクルージングするタップダンスのイベント

The New York Tap Festival
ザ・ニューヨーク・シティ・タップ・フェスティバル

毎年恒例のニューヨークのタップダンスの祭典、「タップ・シティ」が、7月5日から10日まで開催されました。これは1986年創立のアメリカン・タップ・ダンス・ファンデーション主催で、タップダンスの公演やボート・ライド(クルージング)、夏季集中講座など盛りだくさんのタップ・フェスティバルです。夏季集中講座は著名タップダンサーの講師陣が教えるため、講師によっては早々にソールドアウトになり、アメリカ各地や世界中から人々が受講に訪れます。
私が取材したのは、7月5日のボート・ライド(クルージング)と7月9日の『ア・サルート・トゥー・ザ・コパセティックス、ザ・マスター・オブ・スウィング』の公演です。
また、アメリカン・タップ・ダンス・ファンデーションの代表(ディレクター)はトニー・ワーグです。今年は創立25周年ということもあって、トニーにインタビューしました。

“Copasetic Boat Ride”「コパセティック・ボート・ライド」

7月5日に「コパセティック・ボート・ライド」という船でのクルージングのタップイベントがありました。午後7時乗船、7時半出航で、10時半に元の港に帰ってくるという3時間のクルージングです。マンハッタンのピア83(W42 Streetのハドソンリバーのつきあたり)から出航です。このクルージングも毎年恒例のイベントで大人気なのですが、私は今回、初めて参加しました。

夏季集中講座の受講生たちやプロのタップダンサーたちや関係者がたくさん参加していて船は満員でした。船旅は長いので、各自、飲み物や食事を持ち込み可とのことでした。
マンハッタンからのクルージングは、ハドソンリバーから自由の女神を通り過ぎて、ハーレムリバーのほうに上がり、対岸のブルックリンもマンハッタンも船から見渡せました。そのクルージング中に、タップダンスのミニレッスンやプチ公演、タップバトルなどが繰り広げられました。甲板ではジャズバンド(ドラムス、ベース、キーボード、コンガ、サックス)がライヴ演奏。
8時過ぎから主催者のトニーのタップダンス講座があり、タップシューズを持参した子供たちがたくさん参加していました。続いて他の先生たちもタップダンス講座も行われました。そして講師たちや子供たちは、生演奏に乗って輪になって1人ずつ順番にタップ・ジャムを行いました。
船から見える水面や空、マンハッタンやブルックリンの景色が美しかったです。だんだん日が暮れていくサンセットの様子もきれいでした。クルージングでタップダンスのイベントをするなんて、いいアイデアですね。
(2011年7月5日夜 ボート・ライド)

ny1109a02.jpgコパセティック・ボート・ライド

“A Salute to the Copasetics, the Master s of Swing!”
『ア・サルート・トゥー・ザ・コパセティックス、ザ・マスター・オブ・スウィング』

7月9日夜に、シンフォニースペースで『ア・サルート・トゥー・ザ・コパセティックス、ザ・マスター・オブ・スウィング』の公演がありました。これは昔、ニューヨーク・ハーレムのトップレベルの男性タップダンサーを集めて結成されていたザ・コパセティックスへのトリビュート公演です。ディレクターのトニーも出演しました。

最初、舞台上に大きなスクリーンが現れ、生前のザ・コパセティックスのパフォーマンスの様子が白黒映像で映し出されました。正装したおじいさまたちがタップダンスをして、ギャグをやって客席を笑わせていました。とても楽しそうです。コメディアンのようなタップダンス・グループだったのですね。イスの上に座って踊るチェアー・ダンスの映像もありました。
当時、年の離れた紅一点のメンバーとして活躍していた女性タップダンサー、ブレンダ・バッファリーノの映像も映りました。彼女はこの日、タップダンスを披露しました。
ザ・コパセティックスは、伝統的なタップのステップで踊っていました。(現代は様々なスタイルのタップダンスがありますが、今でもこのような伝統的なステップも教えている先生もいます。)この公演では、その当時のザ・コパセティックスの振付をそのまま再現して、ソロやグループなどで踊りました。
ブレンダ・バッファリーノの生のタップダンスを観る貴重な機会でした。彼女はとても丁寧で軽やかなステップをします。他にも著名なタップダンサーでもあり講師のデリック・K・グラントやミッシェル・ドランスなども出演していて、「チェアー・ダンス」もありました。大勢で舞台いっぱいのチェアー・ダンスだったので、凄い迫力でした。
今までのタップ・シティとは一味違って、テーマがあり、伝統的なタップダンスを見せていてとても良かったです。
(2011年7月9日夜、シンフォニースペース)

ny1109a01.jpgザ・コパセティックス