ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

From New York <ニューヨーク>: 最新の記事

From New York <ニューヨーク>: 月別アーカイブ

ニューヨークのフラメンコ・フェスティバル

2月8日から24日まで、ニューヨークで、毎年恒例のフラメンコ・フェスティバルが開催されました。これは、スペイン・アンダルシア自治政府が主催しているもので、フラメンコの本場アンダルシア地方から、今が旬の本格派のフラメンコ・ダンサーやギタリスト、カンタオーレなどがニューヨークにやってきます。ニューヨークを皮切りに、世界の主要都市を巡回していくフェスティバルです。

Belen Maya
このフェスティバルに出演するフラメンコ・ダンサーたちは、まさにフラメンコ最高峰の本場ダンサーなので、迫力と見ごたえがあり、私は毎年楽しみにしています。ニューヨークで普段観られるフラメンコに比べると、このアンダルシアの人たちはバシッとキマッています。ダンサーたちの気性も違うのではないかと思います。

生演奏の音楽も、さすがアンダルシア直送で、とても乾いた大地を思わせるような音で、すごい迫力です。ギターもカンタオーレ(男性歌手)、カンタオーラ(女性歌手)たちもすごいです。

私がこのフェスティバルで鑑賞したのは、取材陣を集めて開かれた特別公演です。2月14日のシティー・センターでの、「ナイト・オブ・アンダルシア:Mujeres(ムヘレス:女性たち)」と全く同じ公演です。

出演女性ダンサーたちは、メルチェ・エスメラルダ、べレン・マヤ、ロシーオ・モリーナ、ゲスト・ダンサーは、ディアナ・ナバロです。ギタリストは3名、カンタオーレは2名、カンタオーラは1名、パーカッション1名、ピアノ1名が生演奏でした。

ダンサーは、年配の方やとても若い女性もいて、幅広い構成になっていました。途中、女性ダンサーたちは衣装を時々替え、とてもカラフルでスペインらしい感じでした。特にとてもスソの長い段々スカート、バタデコーラは1m以上もスソを引きずっているものも登場し面白かったです。足で蹴り上げたり、手でまくったりと、スカートをさばきながら、激しくしかめっ面で踊っていました。とても迫力がある踊りでした。

生演奏でとても感動したのは、カンタオーラの女性のタマラ・タニェです。すごい迫力と歌声で、女性でありながらこんなにもすさまじいのかと、驚きました。彼女は体つきも骨太・太めで全体にごつい印象で、身体全体が楽器のように響いているのかと思いました。

フラメンコを見ていると、どこか、日本の民謡などに通じるものがあると感じました。フラメンコ歌手やダンサーたちは、時々、“もみ手”のようなことをするし、手拍子や掛け声も入れるし、日本の演歌歌手が歌いながら気合を入れるときに太ももをパンッとたたくような、そっくりなしぐさを彼らもやっていました。哀愁を歌って表現するところは似ているように思います。

Merche EsmeraldaRocio Molina