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ニュージェネレーション・ダンス・カンパニーの『ザ・タンゴ・キング』

 5月12日に、カルロス・コペーリョのニュージェネレーション・ダンス・カンパニーの『ザ・タンゴ・キング』の公演がありました。カルロス・コペーリョはアルゼンチン人で、ダンサー、振付家、芸術監督です。ブエノスアイレスのカサブランカで、プリンシパル・ダンサーとしてデビューしました。1998年にブロードウェイでデビューしました。現在は、タンゴ・エスクエラ・デ・カルロス・コペーリョという学校も運営しています。

 このダンス・カンパニーには、日本人ダンサーの金子ミワもいます。彼女は、このメンバーの中でも特に上手で実力がありました。顔の表情も豊かですし、踊りにもキレがあります。15名のカンパニーメンバーのほかに、ABTからのスペシャルゲストとしてエリザベス・メルツとルシアナ・パリスが出演していました。彼らは、さすがにタンゴでもレベルが高かったです。

 今回のタンゴ公演は、第一部が「ブラック・ホワイト・タンゴ」で、12作品が披露されました。第二部は、「冬、夏」という作品の後に、「イン・ザ・ミロンガ」と題されて10作品が披露されました。

振付の多くは、普通のタンゴ・ダンサーでは決して踊れないような、クラシック・バレエがベースになったものがほとんどで、見応えがありました。バレエ・ベースでコンテンポラリーっぽい要素もあり、それでいてタンゴなのです。中には大技も時々出てきて、例えば、男性が女性をリフトして上でブンブン3周くらい振り回して、床に女性を放り投げて2メートルくらいスススーッと女性がすべっていってポーズを決めて終わり!というものもありました。大技が展開される度に、客席は感嘆の声をあげていました。ただの普通のタンゴではない、とても個性的なカンパニーでした。カルロス本人も、時々ダンスを披露していました。タンゴは、女性たちの衣装がとても美しく、女性らしく色っぽい、カッコいいものばかりで、よかったです。男性たちも、きちんとスーツにカフスをして踊るので、ピシッとしていてよかったです。
「ブラック・ホワイト・タンゴ」より
Maximiliano Copello 、Maria Blanco
「ブラック・ホワイト・タンゴ」より
Carlos Copello 、 Mariana Dragone
「ブラック・ホワイト・タンゴ」より