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ディヴィッド・パーソンズ・カンパニーのジョイス・シアター公演

 12月5日から17日まで、ジョイスシアターにて、パーソンズ ダンスの公演が行われました。芸術監督、振付はディヴィッド・パーソンズです。シカゴのダンスカンパニーです。
 パーソンズはシカゴ生まれで、1978年から87年まで、ポール・テイラー・ダンス・カンパニーでリードダンサーを務めた後、87年に、照明デザイナーのハウエル・ビンクリーと共に、パーソンズ・ダンスカンパニーを創設しました。私が観た日はプログラムBで、5つの小品集でした。ダンサー達のレベルが圧倒的に高くて驚きました。

 私は初めてこの公演を観ましたが、大当たりでした。観にきてよかったと思いました。さすが、照明デザイナーが相棒なだけあって、照明の使い方が独特で、面白かったです。例えば、『リング・アラウンド・ザ・ロージー』は、暗くてうすい照明でジャングルの中のような様子を表し、動物のような不思議な振付で、そこから急激にパッと明るくなったら、昔のヨーロッパ風の人々がたくさん出てきて結婚式のシーンに切り替わっていました。

 
 振付も面白く、『ウルフギャング』が面白かったです。クラシックベースなのですが、他のクラシックバレエに似ていなくて、とても個性的です。リフトもとても多いです。これは、パーソンズが、アスペン・サンタフェ・バレエのために振付けたものです。

『ハンドダンス』は、舞台前方の端っこの方にだけ横一列に細く明るい照明が当たり、それから後ろは真っ暗闇で、ダンサーたちが立っているのに見えません。突然、パッと大勢の白い手袋をはめた手が、照明の中に飛び出し、手だけが客席から見えるようになっています。これは手先のみで表現したダンスです。これも照明の使い方が面白かったです。

『ナシミエント・ノボ』は、ブラジルミュージックの巨匠の、ミルトン・ナシミエントの曲のメドレーの作品です。私もミルトンのファンでアルバムを何枚か持っています。大勢ダンサーが出てきては、皆バラバラの振付けをしていました。ブラジルっぽい振付ばかりではありませんでした。途中、2人が太鼓を持って、もう一人が小さなパーカッションを持って舞台に出てきて、鳴っている音楽にあわせてたたいて演奏していました。照明がドラマチックでした。