ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

From New York <ニューヨーク>: 最新の記事

From New York <ニューヨーク>: 月別アーカイブ

●感動的だったダンス・アフリカ・2005

 毎年恒例の、BAMで開かれている「ダンス・アフリカ」に、今年も行って来ました。去年行ってみてあまりにも面白かったので、今年も楽しみにしていたからです。5月末に観ましたが、このコラムで取り上げるスペースが足りなかったため、今月号に回しました。遅ればせながらレポートを報告いたします。今年で28年目のこの催しは、毎年、夏の始まりの時期に開催されます。チャック・デイヴィスが、このダンス・アフリカのディレクターです。彼自身も挨拶で舞台に登場します。

5月27日から29日まで、4回公演が行われますが、それぞれのプログラムは全く同じではなく、出演カンパニーが微妙に違います。

 アフリカからいくつか、ダンス・カンパニーを招聘して、地元ニューヨークのアフリカン・ダンス・カンパニーもたくさん出演します。大勢の太鼓の生演奏も繰り広げられます。バックのミュージシャンたちは、常に太鼓など打楽器奏者が大勢いて、大変パーカッシヴなもので迫力があります。その生演奏に乗って、ダンサーたちはトランス状態でダンスを繰り広げていきます。

 会場の観客は、ほとんどが黒人です。黒人のコミュニティーのお祭りのようなものなのでしょう。親子連れもたくさんいます。アフリカの原住民のような激しいダンスなので、観ているこちらも、我を忘れて楽しむことが出来ます。観客と舞台とが一体になったお祭りです。一度行ったら、また行きたくなる公演なのです。毎年5月末頃に開催されるので、この時期にニューヨークに旅行に来られる方は、ぜひ一度観てください。とても楽しいですよ。私はもちろん、来年も行きたいです!

 私が観た日には、途中、ボブ・マーリー(レゲエの巨匠)のセレブレーションが行われました。彼の肖像画が椅子の上に置かれ、彼の曲でみんなが踊っていきました。その直後、なんとボブ・マーリーの孫娘が出てきて、舞台でお礼の挨拶をしました。彼女は、自分の祖父をみんなが今でも慕ってくれている姿を見て感動したのか、言葉が詰まってしまって泣き出してしまいましたが、落ち着かせて、挨拶をやり遂げました。会場からは、思わぬ登場人物に、拍手が沸き起こり、最高潮に盛り上がりました。