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●ジョイスシアターのトロカデロ・デ・モンテ・カルロ


12月21日から1月2日まで、ジョイスシアターにて、トロカデロ・デ・モンテ・カルロの公演が行なわれました。このカンパニーは30周年を迎え、日本にも20回も来ている、おなじみの男性ばかりのクラシック・コメディー・バレエ・カンパニーです。1974年にこのグループは初めて結成され、当時はオフ・オフ・ブロードウェイの遅い時間帯のショウで最初の公演が行われました。そして瞬く間にニューヨーカー、ニューヨーク・タイムスやヴィレッジ・ヴォイスで絶賛され、アーティスティックでポピュラーな成功を収めました。デビュー最初から、彼らは世界的に有名になり、成功していきました。私も一度は観てみたかったので、とても楽しみにしていました。もちろん、プログラムA, Bと両方とも観劇しました。一人、日本人バレエダンサーの、サキツミ・ユリカ(男性)も出演しています。

客席は抱腹絶倒の大笑いの渦に包まれ、とてもユーモアに満ちた、楽しい公演でした。とても楽しませていただきました。ダンサーたちは、よく吹き出さないで涼しい顔をして踊れるなと、感心しました。私だったら、踊りながら笑ってしまってダメだと思います。彼らは、身体も大きいし、どうやってトウシューズで体を支えるのかな、と心配しましたが、意外なことに結構上手に踊っていたのでなおさら驚きました。皆、ソロで踊っているダンサーたちはきちんとしたクラシックの訓練を積んでいる、れっきとしたクラシック・バレエダンサーなので、びっくりしました。わざと下手くそに踊っているところもありましたが、バレエの基本がきちんと出来ている人の崩し方です。ピルエット12回転や15回転など、大技も何度もキメていました。

日本でも何度も公演をしているので、踊りの詳細な描写は省略させていただきますが、舞台全体の構成も、メリハリがあって、とても良かったです。押さえた踊りと、テクニックを駆使して見せつける踊りと、交互に混ぜてあって、ずっと飽きさせないテンションで、あっという間に時間が過ぎてしまいました。とても大げさな踊りが笑えました。『白鳥の湖』や、『ドン・キホーテ』のパ・ド・ドゥや、オリジナルの作品であるエコール・ドゥ・バレエなどがプログラムにありました。

特にプログラムA, Bで瀕死の白鳥を2回、違うダンサーで観ましたが、それぞれ個性が全く違って、振付も細かい所は変えてあって、とても興味深くて良かったです。足がヨロヨロしながら踊ったり、ヨロヨロ左右に足が開いてきてしまって手で真中に戻したり、拍手を求めて大げさに何回もでてきたり、笑わせていただきました。