ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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●マーク・モリス・ダンス・グループの世界初演『ヴァイオレット・カパーン』

 6月8日から12日まで、BAMでマーク・モリス・ダンス・グループの公演が行なわれました。マーク・モリスはワシントンのシアトル生まれで、エリオット・フェルドやハンナ・カーンの元で踊った後、1980年に彼自身のマーク・モリス・ダンス・グループをニューヨークで創立し、100以上の作品を創ってきました。88年から91年までは、ブリュッセルのダンス・アト・ザ・シアター・ロイヤル・デ・ラ・モナイェとザ・ナショナル・オペラ・ハウス・オブ・ベルギーのディレクターを務めました。2001年にはブルックリンに3000スクエア・フィートのダンススクール(3つのスタジオがある)をブルックリンにオープンさせました。このスクールは、すべての年齢層の生徒のための学校です。

 今回の公演は、マーク・モリス振付の2つの作品が上演されました。音楽も生演奏でした。『オール・フォー』はニューヨーク初公演で、4つのダンスで構成されています。舞台は赤一面のかっこいい照明の場面で始まります。男女4人ずつ、黒っぽい衣装で裸足、リズムのないストリングスの音楽でした。途中から白っぽい衣装の2人が出てきて加わりました。背景は照明によって、一面黄色1色や、黒1色に変わっていきました。一番印象に残っている踊りは、ストリングスのピンピンという爪弾く音がなる度に、ダンサー達もその音にあわせて動いているところで、振付と音がとても良く調和していました。『ヴァイオレット・カバーン』は世界初公演です。舞台は背景がグリーンで、青のステンドグラスのようなタイル状のものが天井からたくさんつり下げられていました。前のほうに6人が足をこちらに向けて寝転がっているところから始まります。リズムのないゆっくりした音楽でした。数人が舞台に出てきてグランプリエなどをしながら横に移動していきました。すると前に横たわっている6人は、寝転がったままでグランプリエをして、皆転がって消えていきました。ソロや4人の踊りが続き、最後は、数人がぐるぐる回っていましたが、ピルエットやシェネのときのように首を回して正面を常に見ないで、首も一緒にものすごい勢いで回っていたので、ダンサー達はとても目の回る大変な振付だったと思います。

『ヴァイオレット・カバーン』

『ヴァイオレット・カバーン』