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マイケル・ナンとウィリアム・トレヴィットのジョージ・パイパー・ダンシーズ

 11月4から9日まで、ジョイスシアターにて、ロンドンから来たGPD(ジョージ・パイパー・ダンシーズ)の公演が行なわれました。 これは新しいカンパニーで、2001年1月に結成され、同年に早くもサウス・バンク・ショウ・ダンス・アワードにノミネートされました。 87年に英国ロイヤル・バレエ団に入り97年にファーストソリストになったマイケル・ナンと、同じく87年に英国ロイヤル・バレエ団に入り94年にプリンシパルになり活躍していたウィリアム・トレヴィットがダンサー兼芸術監督で中心になって活動しています。

 さすが、ロイヤル・バレエ出身だけあって、振付はクラシックの基本が裏打ちされたモダンでした。今回の公演は3つの小品集。 全体に、照明や衣装、舞台装飾は簡素なものでした。『ステップ・テクスト』は、幕は最初から開いていて、一人の男性がいきなり音なしで踊りだして、 上半身だけを使って動いていました。続いてもう一人の男性が出てきて、上半身だけで違う動きを表現して踊りました。衣装は黒のノースリーブとスパッツ。 そこに赤レオタードとトウシューズの女性が出てきて加わりました。ストリングスのみの音楽が突然始まりだしたり、途中で消えたりを繰り返していました。 女性をめぐって男性2人と、3人の間で何かを会話しているような振付でした。

「ステップ・テクスト」


「トーション」
『メスメリックス』は、舞台バックに大きなスクリーンがあり、そこにニューヨークのタイムズスクエアにいるマイケル・ナンとウィリアム・トレヴィットが映し出され、 練習風景やバスルームでの短い記録映画が流れました。映画が終わると、男性2人が出てきて、音なしでペアで同じ振付を踊り、ストリングスの音楽が始まると女性ダンサーもでてきて踊り始めました。 男女ペアが寝転がって踊るシーンは美しかった。照明はずっと薄暗かったです。

 最後の『トーション』も、後方のスクリーンはそのままで、練習風景の記録映画が流されるところから始まりました。映画『ロッキー』の音楽に乗って、そのパロディーもありました。 リズムの激しい音楽で、最初の踊りは始まりました。2人の衣装は作業服のようなもの。2人組で片方を持ち上げたり、引っ張り合った遠心力を利用した、 ゆっくりした組み体操のような振り付けが多用されていました。お互いの体重をかけたり、引っ張り合いながら、バランスをとって踊りました。 ゆっくりとお互いの右ひざに上半身をかけて、上体を同じ方向にひねって沈み込んだりしました。