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船引怜美 Text by Remi Funabiki 
[2005.07.10]

●訃報 ロス・ストレットン (ロイヤル・バレエ2001/2シーズン芸術監督)

2001/2シーズンにロイヤル・バレエの芸術監督を務めたロス・ストレットンが6月16日、オーストラリアのメルボルンで黒色腫のため逝去しました。享年53歳。

1952年オーストラリアのキャンベラ生まれ。オーストラリア・バレエ・スクール卒業後オーストラリア・バレエに入団、その後ジョフリー・バレエ、アメリカン・バレエ・シアター(ABT)でプリンシパルダンサーとして活躍。90年引退後はABTアシスタントダイレクターを経て97年オーストラリア・バレエ芸術監督に就任。2001年9月RBの芸術監督として任命され、それまでにRBになかったレパートリーを精力的に取り入れました。RBの象徴であるアシュトン/マクミラン作品は影を潜め、代わりにヌレエフ版『ドン・キホーテ』、クランコ『オネーギン』やエック、フォーサイスなどコンテンポラリー作品が特徴的なシーズンでした。それまでのRBとは明らかに異なるストレットン政策に英国バレエ界、RBファンは動揺を隠せませんでした。伝統を重んじる英国バレエにとってストレットンのやり方はあまりにも衝撃的だったのか、2002年9月辞任と言う形で英国を後にしました。その後はオーストラリアで教師として活躍していました。