意外と知っていそうで知ら なかった。間違って覚えてしまっていた。ど忘れしちゃって思い出せない!
困った場面に遭遇したあなたに、安心していただきましょう。
「今さら恥ずかしくて聞くに聞けないよ…」。そんなダンスや舞台に関す る用語を集めてみました。













パ・ド・ブーレ (仏/pas de bourrée)

  直訳すると、「ブーレ」のステップ。ブーレはフランスの中央高地オーヴェルニュ地方で生まれた18世紀の民族舞踊で、軽快で陽気な雰囲気を持ち、速いテンポが特徴のようです。
パ・ド・ブーレは足技です。といっても、飛んだり跳ねたりしません。脚を細かく動かすことで綾が織られるような、脚が主役なのです。様々なバリエーションがあり、あれもこれもパ・ド・ブーレなの??と混乱してしまうかもしれません。究極的には左右の足をポアント(もしくはドゥミ・ポワント)でイチ・ニ・サンと交互に踏んでいるだけの動きなのに、組み合わせによって「ポワントで一歩出す・ポワントで吸い寄せる・一度ア・テールにおりる」が、ピケで立ったり、回転しながらだったり、足を交換させたりが一度に盛り込まれて、結果、頭が混乱してしまうのです! dessous(前足から動かして、後ろになって終わる)、dessus(後ろ足から動かして、前になって終わる)、en avant(前方に)、en arriere(後方に)、en tournant en dedans(内回り) 、en tournant en dehors(外回り)と種類もいろいろ。あまり、役立つアドバイスとは思えませんが、どんなパ・ド・ブーレが出てきても、左右の足を交互に「1・2・3」なんだと、心を落ち着かせてみましょう…一度コツを覚えてしまえば、さすが民族舞踊が原点なだけあって連続して練習していると愉快になってきて、「私の脚を見て♪」と思えてきます!?


パ・ド・ブーレ・クリュ(スイヴィ) (仏/pas de bourrée couru/pas de bourrée suivi)

  クリュは「走って」という意味で、直訳すると走るパ・ド・ブーレですね。スイヴィは「連続させた」「均一の」といった意味で、呼び名は違っても同じ動きのこと。ポワント(ドゥミ・ポワント)で5番に立ったら「進みたい方向に小さく片足を出したら後ろ足をすぐに吸い付ける」を細かく細かくずっと連続させて移動します。例えば、『ジゼル』第2幕、ジゼルが朝焼けと共に消えていくときや、『白鳥の湖』第2幕、オディールの登場などを思い出してみると、なめらかなブーレ(この省略形がよく使われます)が、人間とは違う別世界の存在だと強調したり、幻想的な印象を醸し出すのに一役買っていますね。体重を引き上げて前足が柔らかく素早く動かせるようにすることと、吸い寄せる足を怠けさせずきちんと5番に入れること、この二つで、白鳥が水面を移動するように優雅なブーレを目指しましょう。
(解説:文葉)

 

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