意外と知っていそうで知ら なかった。間違って覚えてしまっていた。ど忘れしちゃって思い出せない!!
困った場面に遭遇したあなたに、安心していただきましょう。
「今さら恥ずかしくて聞くに聞けないよ…」。そんなダンスや舞台に関す る用語を集めてみました。













スーブルソー、カプリオール、パ・ドゥ・シャ。
この三つの共通項は何か、ご存じですか? どれも跳躍のパですが…
「動物の跳躍に由来する」が正解です。スーブルソーは馬や羊、カブリオールは山羊、パ・ドゥ・シャは猫(これは有名ですね)。
それぞれを見てみましょう。

スーブルソー(仏/soubresaut)

極端に言うと、両脚で踏み切り、足の入れ替え無しに両脚同時に着地する。空中で、土踏まず、膝などを重ねたまま着地するか、もしくは空中で一瞬、脚の一部を触れあわせてポーズを見せるか。いろんなバリエーションあり。

カブリオール(仏・英/cabriole)

片足を斜め前(後)に蹴り上げ、片足でジャンプ。空中で両脚(もも、膝)を打ち合わせ、足の交差など行わず、素直に同じ足のまま片足で着地。
飛び跳ねるという意味のフランス語で、その語源となったのはイタリア語のCapriola。意味は「山羊が飛び跳ねる」。ちなみに調度品の「猫足」はcabriole legと言うのだそう。欧米の山羊の脚とする感性と、日本人の猫の足とする感性。どちらが実物に近いのかしら!?

パ・ドゥ・シャ(仏/pas de chat)

意味は“猫のステップ”。
5番ポジションから前足で踏み切り、空中で両脚を曲げ、後足から下りて5番に着地するパ。空中でつま先が触れ合うように、一瞬ふわりと浮かび上がる。軽やかさが命のパ。
主に横方向での移動は、かわいらしいパ・ドゥ・シャで。縦方向には、グラン・パ・ドゥ・シャです。踏み切るときにルティレが一瞬見えるのですが、ついてくる後ろ足は曲がりません。頂点が両脚を前後180度にまっすぐと開脚した状態。よく、シャッターチャンスとなる有名なポーズです。
ちなみに、パッセを通らず、グラン・バットマンから前へ飛ぶのはグラン・ジュテです。こちらは絶対に膝を曲げてはいけません。地面からすりあげるのです。


馬を描いた絵画ばかりを集めた展覧会へ行ったときのこと。走っている姿を描いたはずの絵の中で、馬は空中に浮かんでました。前足と後ろ足を開いて、それこそ、グラン・パ・ドゥ・シャをして開脚しているところを見せるように。走っているというよりは、空中で止まっているようにしか見えない…。じゃあ、実際、どこが変なのか走っている馬を描こうとしてもうまく描けないのですが、この不自然さは何なんだろう。
馬の走る姿を人間は、その昔、写真や映像の技術が無かった時代、両脚(後ろ足)で踏み切って、両脚(前足)で降りるものとして認識していたようです(人間のすばらしい知覚を持ってしても!)。フィルムが発明され、運動をコマ送りで見ることができて初めて、4本の脚がばらばらに動いているのを確認できたとか。
(解説:文葉)

 

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