意外と知っていそうで知ら なかった。間違って覚えてしまっていた。ど忘れしちゃって思い出せない!!
困った場面に遭遇したあなたに、安心していただきましょう。
「今さら恥ずかしくて聞くに聞けないよ…」。そんなダンスや舞台に関す る用語を集めてみました。













千秋楽(せんしゅうらく) 

(1) 雅楽曲のひとつ。唐楽に属する盤渉(ばんしき)調の曲。舞のないもの。
(2) 能「高砂」の終わりにある文句。付祝言(つけしゅうげん)に用いる。
(岩波書店『広辞苑』より)

 あれ? 演劇、相撲などの興行の最終の日のことじゃないの? もちろんもちろん。通の間では、はしょって “楽(らく)”とか“楽日(らくび)”と呼んだりする最終日のことです。その呼ばれ方の由来は、上に挙げたように日本の伝統音楽からで、法会などの最終日に千秋楽を奏したからとも、演能の最後に、世阿弥が生んだ名作「高砂」から千秋楽で始まる謡(うたい)を謡ったからともいわれるそう。江戸時代は、火事を嫌って千穐楽と表記していました。演じる側は有終の美を飾ろうと、お客は明日からは観られないことへの憂いから、最終公演はどちらも最高の出来を求めて劇場内はすごい熱気に包まれ、祝祭ムード。ところが欧米では、海外のアーティストたちにとって初日(プルミエ)が命。バレエもオペラも、とっておきのキャスティングをぶつけてきます。


ガラコンサート(gala concert)

お祝いのコンサート。何を祝うかはさまざまですが、 記念行事や前夜祭、優勝記念、落成式など出演者も観客もハレの気分で 行うもの。オペラもバレエなどで考えると、巨匠作曲家の生誕○○年記 念とか、振付家の偉業を祝って、とかですね。普段は同じ板に立つこと はないような主役級大スターの競演はまさにごちそう! 盛装で着飾った ご婦人方が客席を彩り、公演をいっそう華やかなものにします。演目は 有名作品のハイライトやキャストが選りすぐった作品で、オペラなら有名 アリアなど、バレエなら、(グラン)パ・ド・ドゥやソロ作品、コンテン ポラリーから一作品などが上演されます。まじめな舞台では見られないお 遊びもあったりして、ファンにはたまらない幸福なひとときも。


けれん/けれん味

 演出用語で、外連とも書きます。宙乗り、 早変わり・本水使った水芸など見た目本意の、俗っぽい演出のこと。筋とは違う部分でお客 さんを惹きつけようとする演出です。具体的に宙乗りなどをしなくても、奇をてらい、はっ たりやごまかしをきかせたいやらしい見せ方をする場合も「けれん味のある」なんて、批 判的に使います。けれども、けれんを悪者扱いばかりしてしまっていいのでしょうか。毎 年7月、東京の歌舞伎座では、宙乗りで知られる市川猿之助一門の演目がかけられます。 ここでなら、けれんはエンタテインメントに必要なものなのね!と納得できるはず。宙乗 りがギネスブックに記録があるし有名ですが、江戸時代の歌舞伎にあこがれた猿之助の舞 台はけれんが満載。彼がプロデュースする「スーパー歌舞伎」は、日本の伝統文化を倦厭 しがちな向きにもおすすめです。
(解説:文葉)

 

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