意外と知っていそうで知ら なかった。間違って覚えてしまっていた。ど忘れしちゃって思い出せない!!
困った場面に遭遇したあなたに、安心していただきましょう。
「今さら恥ずかしくて聞くに聞けないよ…」。そんなダンスや舞台に関す る用語を集めてみました。













仕込みとバラシ

 舞台用語の対義語、登場。華やかなステージの前後には、スタッフ陣が行う大 道具などの搬入・搬出、照明・音響のセッティング作業があります。準備の方 を「仕込み」、劇場から撤退する作業を「バラシ」。大きな公演の仕込みは演出 家、照明家、音響、舞台美術家、舞台監督たちが練ってきたプランをいざ形にす べく、初日の数日前に行われ、「ここの明かりはもうちょっと上手に振って」とか 照明・美術の微調節、マイクの音響テストとか、キューのタイミングを確認した りと、そりゃもう忙しい。バレエ公演に欠かせない、リノリウムというマットの 敷きこみもあります(重いんだコレが)。裏方さんが仕込むときは、楽屋やロビ ー、受付を仕切る表方の制作サイドもてんやわんや、です。バラシは解体するのみ だから、公演後数時間で終わり。土木関連用語で解体工を「バラシ屋」と呼びます 。ここからきてるんでしょう。


わらう

ちんたらしてたら怒鳴られる職人たちの仕込み、バラシの場面で、 わらうと言ったらイコール「片付ける」ということ。取っ払うから転じて舞台 上のものを片付けることを意味します。「その小道具わらっといて」と指示さ れたからって、ん?……す、少しもおかしくないぞと立ち尽くしたり、ケラケラ 笑っちゃだめなんだそうです。ま、お決まりのギャグとして本人たちも楽しんで (?)いる面もあるみたいですが。


ぱみり

暗転時、舞台の床にうっすら光るものが見えたりしませんか? それこそ、ばみり。立ち 位置や、転換時に道具を置く位置がわかるように印をつける行為を「ばみる(動詞)」 といいます。仕込み作業のひとつですね。光るのは蓄光テープだから。フランス語でばみ りってなんていうのか知らないけれど、オペラ座の舞台床は、丸だの、斜線だの、たくさ んの幾何学模様ラインが入っていますよね。コール・ド・バレエの美しい隊形維持の秘密 はこれでしょう。


タイツ(tights)

髪をシニヨンにまとめ、ピンクのバレエタイツをはいた女の子を電車内で見かけると、「熱心にレッスン通ってるのねぇ」と思わず目を細めてしまう…。少しでもたるんで横線が入ったら美しくない。どんな動きにも脚にフィットすることが今では当たり前のタイツも、昔は伸縮性の乏しい素材でした。ってことは、一度プリエしたら、ひざが出てしまって元に戻らないってこと!? 想像してみてください。引き締まった肉体がタイツに映えるからこそ素敵な男性舞踊手もよれよれタイツじゃかっこよさ半減じゃないですか。作品も違うものになってしまいそう…。バレエが産声をあげた時代は、ストッキングの類は絹。日本のバレエ史上、練習用にはコットン素材だったり、戦後ナイロンが開発されてもまだまだ伸びが悪く、現在のタイツに至るまでに度重なる改良がなされました。ちなみにチャコットが開発したタイツの台頭旗手は「ナターシャタイツ」で、ナイロン糸を特別加工した糸で織り上げ伸びる素材作りに成功しました。さらにナイロンにポリウレタンを配合させ、より伸縮性がアップした生地も次いで誕生。タイツは伸びるもの、引っ張っても穴が開かないもの。それが染み付いていた私は、初めてのストッキングをバレエタイツの感覚で引っ張って穴を開けた。かなり衝撃的だった(笑)。
(解説:文葉)

 

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