『Shall we Dance?』、とってもおもしろかった。やはり、リチャード・ギアがよかった。
ギアが扮するのは、遺言状の作成が専門の弁護士、ジョン・クラーク。幸せな家庭を築き、特に不自由なく暮しているクラークが、通勤電車から見たダンス教室の窓辺に佇む憂いを含んだ美女に興味を持った。何回か見ているうちに、抑えきれない好奇心が湧いてくる。そしてついに、ボールルーム・ダンスの世界に入り、いつの間にか、コンペティションを目指して無我夢中になっていく。
リチャード・ギアの隙の無い演技につられて、観客もごく自然にコンペティションに没入していく。ユニークな脇役たちも芸達者な俳優ばかりで、ニューヨークのデリとか、公演とか、どこにでも居そうな人たちという感じである。
ジェニファー・ロペスもよかった。愛とダンスの失敗によって閉ざされていたこころが、どんな障害にもめげずにダンスを愛する人たちの姿を見て、しだいに開かれていく様子をしっかりと表現している。しかも格好良く。
全体の印象としては、日本の場合は、ダンスの道を極める、といった求道者みたいな感じになりがちだが、アメリカの映画は、みんなでワイワイ楽しければ素晴らしいのだ、といった印象だった。ちょっとフランク・キャプラの映画の味を、懐かしく思い出した。
ギア扮するクラークが、愛する奥さんに自分のこころがちょっと揺れていたことを率直に告白するシーンには、思わず落涙させられてしまった。奥さんを演じたスーザン・サランドンがじつに見事。私は彼女の演技がこの映画の一番の見所だと思った。
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