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情報提供:財団法人日本舞台芸術振興会 
[2010.07.13]

速報!ミラノ・スカラ座「ザ・カブキ」東京バレエ団 海外公演通算700回達成!

7月11日(日)、東京バレエ団第24次海外公演の11公演目となるミラノ・スカラ座での「ザ・カブキ」をもって、東京バレエ団の海外公演が通算700回を達成いたしました。

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東京バレエ団が初の海外公演を行ったのは、創立2年目の1966年。ソ連(当時)のモスクワ、レニングラード、カザンの3都市を巡演し22回の公演を行いました。以来、44年にわたり、ヨーロッパを中心に24回の海外公演を重ね、この日、ミラノ・スカラ座で700回という記念すべき公演を迎えたのです。これまでに訪れた都市は、実に30ヶ国148都市に及びます(7/11現在)。

東京バレエ団がオペラの殿堂ミラノ・スカラ座の舞台に立つのは、今回が4回目。1986年の第9次海外公演(「ザ・カブキ」4公演、<ミックス・プロ>2公演)、1993年の第14次海外公演(「M」3公演)、1999年の第18次海外公演(「ザ・カブキ」3公演)で計12公演を行い、いずれも大きな反響を呼びました。東京バレエ団を運営する日本舞台芸術振興会(NBS)では、1981年の初来日公演以来、6度にわたりミラノ・スカラ座の公演を招聘しており、昨年(2009年)の公演ではミラノ・スカラ座の日本公演通算100回を達成。その際にスカラ座ジェネラル・マネージャーのマリア・ディ・フレーダ氏から東京バレエ団の海外公演700回目をぜひスカラ座の舞台で達成して欲しいと招聘の申し出があり、4回目となるスカラ座公演が決定したのです。こうした経緯もあり、スカラ座のスタッフ総動員で今回の公演をサポートしてくださいました。

ワールドカップ決勝戦の日、しかもキックオフと開演が30分しか違わないこともあり、サッカーの人気が高いイタリアでは当初チケットの売れ行きが懸念されていました。しかし、スカラ座スタッフが熱心なプロモーションを展開してくれたこともあり、当日券を求める長い列ができ、ほぼ満員。思い思いに着飾ったミラノっ子たちが華やかに客席を埋め尽くしました。

日本の芸術団体がイタリアで偉大な記録を達成する瞬間に立ち会うために、ローマから駆けつけてくださった安藤裕康在イタリア日本大使のほか、城守茂美在ミラノ日本総領事、NBSや東京バレエ団と縁の深い歌劇場、バレエ団の関係者も多数来場。イタリア国営放送のRaiのカメラもニュース番組のために会場にスタンバイしたなか、定刻どおりに「ザ・カブキ」の幕が上がりました。

記念すべき海外での700回目の公演で主役の由良之助を演じたのは、高岸直樹。1986年の「ザ・カブキ」初演で初舞台を踏んだ高岸は、翌1987年に由良之助に抜擢されて以来23年間にわたりこの役を演じ続け、1999年にベルリン国立歌劇場で海外公演通算600回を達成の舞台にも立っています。自身にとって2年ぶり64回目となる由良之助役を23年間のさまざまな思いを込めて、力強く熱演。日本の伝統芸能とバレエという東西の文化を見事に融合したモーリス・ベジャールの傑作に、ミラノっ子たちは身を乗り出さんばかりに舞台に見入り、場面ごとに心のこもったあたたかい拍手が贈られます。殊に討ち入りのシーンで四十七士が勢ぞろいした際にはひときわ大きな拍手が起こり、いよいよ終幕へ。本懐を遂げた四十七士が切腹して果て、照明が落ちると一瞬の静けさの後、万雷の拍手とブラヴォーの声が湧き上がります。カーテンコールでスカラ座が用意いてくれた「東京バレエ団海外公演 700回おめでとうございます」とイタリア語と日本語で書かれた看板が下りてくると、客席は一段と沸き立ち、その後東京バレエ団からこの日を迎えられた感謝をこめて作られた特製の手ぬぐいを舞台上のダンサーが客席に投げると、熱気は最高潮に。ミラノ・スカラ座で手ぬぐいが撒かれるのはもちろん今回がはじめてのこと。ダンサーたちが感謝の気持を込めて力いっぱい投げる手ぬぐいを、観客たちは必死にキャッチしようとします。そして、最後には客席内がひとつになり、総スタンディングオベーションで、公演の成功と記録の達成への祝福の拍手が鳴りやみませんでした。

東京バレエ団にとって、今回の700回達成公演は大きな節目となりましたが、すでに来年以降の海外公演の計画が進行中です。これからも世界で活動を続ける東京バレエ団にご注目ください。
なお、東京バレエ団はこの後、コモ(イタリア)、リヨン(フランス)、ラッコルジーニ(イタリア)の3都市で計4公演を行い、7月20日に帰国いたします。また帰国後8月13日〜15日に、ゆうぽうとホールで本ツアーの帰朝報告公演(<ベジャール・ガラ>)を開催いたします。

●東京バレエ団総監督 佐々木忠次コメント
スカラ座は私にとって、オペラの引越し公演を16年間の交渉の末、29年前の1981年に初めて実現した特別な思い入れがある劇場です。以来、6回に及ぶ日本公演を通じて、スカラ座にはたくさんの友人がいます。今回、700回目の公演をスカラ座で実現できたのも、長い友好関係があってのことかと思います。私が46年間、絶えず愛情を注ぎ続けてきた東京バレエ団が、海外での700回目の記念公演をスカラ座の友人たちと共に祝えることに無上の喜びを感じています
ただ、楽しみにしていたこの記念すべき公演に、私自身は健康上の理由で出席できないことが残念でなりません。

●700回達成公演「ザ・カブキ」で主演した 高岸直樹コメント
ミラノ・スカラ座で、700回という記念すべき公演の舞台に立てたことは感慨深いものがあります。自分自身がというより、(総監督の)佐々木さんがこれまでで築き上げてきた東京バレエ団の海外公演700回を達成できたこと、イタリアのお客様の気持ちの通った拍手と声援に励まされ、バレエ団がひとつになって公演を終えられたことを、本当に嬉しく思っています。