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三光 洋 
[2011.07.19]

ジョゼ・マルティネズ、エトワール最後の舞台でバティストを踊る!

1107martinez02.jpg (C)Opéra national de Paris / Julien Benhamou

7月15日、『天井桟敷の人々』のバティスト役をジョゼ・マルティネズが初めて踊り、15年にわたったエトワールとしての最後の舞台の幕が降りた。(2008年マルティネーズの振付で世界初演)当日はアニエス・ルテステュ(ギャランス)、フロリアン・マニュネ(フレデリック・ルメートル)、ヴァンサン・シャイエ(ラスネール)、ヤン・サイーズ(公爵)という配役だった。

マルティネズは1969年、スペインのカルタジェーヌに生まれた。妹をダンス学校に連れて行ったところ、たまたま年度末の祭典があり、これをダンスだと思い込んで両親に入学させてもらったという。9歳だった。バーを使った練習が始まったとき、「こんなはずでは」と思ったもののそのまま続け、一年後の年度末のスペクタクルによって舞台の喜びを感じるためには練習するしかないと悟った。14歳で一言もフランス語が話せないにも関わらずカンヌに行き、ロゼラ・ハイタワーの学校に入った。わずか一年でフランス語を習得し、1987年にローザンヌ国際バレエコンクールでスカラシップを獲得、パリ国立オペラ座バレエ学校に入学した。88年にコール・ド・バレエでオペラ座バレエ団に入団し、90年にスジェ、92年にプルミエ・ダンスール、97年5月に『ラ・シルフィード』のジェームズを踊ってエトワールに昇格した。
昨年12月15日の『白鳥の湖』のジークフリート王子(オデットはアニエス・ルテステュ)、今年のマッツ・エク振付の『ベルナルダの家』の母親やパトリス・バール振付の『コッペリア』のコッペリウスといったマルティネズの十八番は今も目に浮かんでくる。すらりとした長身の気品のあるシルエットと知性が全く性格の異なる人物の風貌を鮮やかに浮き上がらせていた。

7月15日の最終公演のカーテンコールでは15分にもわたる長い拍手が送られたという。9月からナチョ・デュアトの後任としてスペイン国立舞踊団の芸術監督に就任する。しかし、来シーズンもクランコ振付の『オネーギン』とマッツ・エク振付の『アパルトマン』でガルニエ宮の舞台に戻ってくることが決まっている。ルグリの引退後、パリ国立オペラ座バレエ団の数少なくなった男性の演技派ダンサーを見る貴重な機会になりそうだ。

1107martinez03.jpg (C)Opéra national de Paris / Julien Benhamou 1107martinez05.jpg (C)Opéra national de Paris / Julien Benhamou 1107martinez06.jpg (C)Opéra national de Paris / Julien Benhamou 1107martinez07.jpg (C)Opéra national de Paris / Julien Benhamou

 

1107martinez01.jpg (C)Opéra national de Paris / Julien Benhamou 1107martinez04.jpg (C)Opéra national de Paris / Julien Benhamou

 

1107martinez08.jpg (C)Opéra national de Paris /
Jawques Moatti
1107martinez09.jpg (C)Opéra national de Paris / Icare 1107martinez10.jpg (C)Opéra national de Paris /
Anne Deniau

 

1107martinez11.jpg (C)Opéra national de Paris / Anne Deniau 1107martinez12.jpg (C)Opéra national de Paris / Agathe Poupeney