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文・写真/アンジェラ加瀬 
[2013.02.28]

タマラ・ロホ マルグリット役で英国ロイヤル・バレエに別れを告げる

英国ロイヤル・バレエは2月12日~23日まで、バレエ団のスター総出演による アシュトン小品集を5回上演した。
話題は昨年秋にイングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)の芸術監督に就任するためバレエ団を離れたタマラ・ロホと、昨年初め突如バレエ団を去ったセルゲイ・ポルーニンが共演し、12日の初日を含む3公演で『マルグリットとアルマン』を踊ることであった。これはロイヤル・バレエ団芸術監督のケヴィン・オヘアが、バレエ団のスターであったタマラ・ロホに、さよなら公演のチャンスを与えたもので、ロホとポルーニンは2月11日の公開ドレス・リハーサルを含め4回コベント・ガーデンの舞台に立った。11日午前のゲネプロ当日、ロンドンは雪におおわれ、オペラハウスに駆けつけることをためらったファンも多く、通常の三分の一ほどの入りとなった一方で、遠くの地方都市からロホとポルーニンを一目見ようと雪を掻き分けて参上した、熱心なバレエファンの姿も見受けられた。

2人の共演は初日の12日からブラボーの嵐。その後は早くから完売であったチケットを求める人々が相次ぎ、ロホのロイヤル・バレエとのさよなら公演であった21日は、朝早くから当日券を求める人々が列をなし、また午後早くから開演直前に売り出される戻りのチケットを求める人々がチケット売り場前に並び始め、夜にはたいへん長い列になっていた。
さよなら公演当日はロイヤル・バレエに別れを告げるロホに、ファンの有志が行う恒例のフラワー・シャワーが行われた。これはファンが運び入れた花をステージ上に降らせるもので、通常この季節は黄色い水仙が投げ入れられることが多い。だが今回はロホが、椿姫のマルグリット役を踊ってのお別れであったことから、白一色のフラワー・シャワーとなった。白いドレスをまとい、さまざまな白い花が投げこまれるコベント・ガーデンの舞台に佇むロホの頬には涙が光り、バレエ・ファンのブラボーと拍手喝采に見送られてのたいへん感動的な一夜であった。

1302rojo.jpg Photograph Angela Kase  Courtesy of the Royal Opera House