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関口 紘一 
[2012.11.28]

プリセツカヤ、フォンテーン、ヌレエフなどが踊った「魅惑のバレ映画祭」開催

12月8日から28日まで、東京都写真美術館ホール(恵比寿ガーデンプレイス内)でバレエ映画の上映会が行われる。これは、草刈民代がバレリーナとして最後に踊った『ジゼル』を、夫の周防正行が監督して撮った劇場用作品を初めて公開するのを機に、過去のバレエ映画を上演するイベント。

最近の草刈民代は、女優としてテレビ、映画、写真集と大活躍しているが、2009年まではプリマとして舞台で踊っていた。『Shall we ダンス?』で映画に初出演し、監督だった周防正行と結ばれた。それが縁となったこともあるのだろうか、NHKの大河ドラマ『龍馬伝』に出演するなど女優の道を進むこととなり、こちらでも様々な話題を呼び人気を集めている。

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この劇場用映画『ジゼル』は、ロシアのレニングラード国立バレエ団と共演し、タイトルロールを踊った時の映像である。草刈の全幕主演最後の作品となった。
そのほか、4本のバレエ映画が上演されるが、注目は先頃、マリインスキー劇場の来日公演で踊られた『アンア・カレーニナ』。マリインスキー・バレエの舞台はラトマンスキー振付だったが、これはマイヤ・プリセツカヤが初めて振付けた全幕バレエの映像化。プリセツカヤはロシア文学の宝ともいうべき、トルストイの長編小説『アンナ・カレーニナ』をいつかバレエにしようと企画を温めていた。そしてそのチャンスが訪れると、夫のシェチェドリンやキーロフ・バレエで尖鋭な才能を発揮し活躍した振付家ヤコブソンなどの協力を得て、バレエ『アンナ・カレーニナ』を完成した。必見の女優バレリーナ、プリセツカヤの渾身の傑作バレエである。

ほかに、年齢差を超えて最高のパートナーシップを築き上げた、フォンテーンとヌレエフの『白鳥の湖』、キーロフ・バレエ(現マリインスキー・バレエ)でテクニシャンとして鳴らしたアラ・シゾーワと、いまだ解明されない謎の自殺をしたバレシニコフを凌駕するダンサーともいわれたユーリ・ソロヴィヨフの『眠れる森の美女』。撮影にも工夫を凝らしたバレエ映画である。『ヌレエフ I AM A DANCER』は、バレエダンサーとして一世を風靡したヌレエフの旧ソ連時代を含むバレエ人生を、貴重な映像を使って構成したもの。フォンテーンと踊る『マルグリットとアルマン』など2度と観ることのできない歴史的な舞台の映像が見もの。
12月8日には、草刈民代と周防正行の舞台挨拶も予定されている。

詳細は http://gakugakai.com/2012fes/

1212anna01.jpg 『アンナ・カレーニナ』 1212anna02.jpg 『アンナ・カレーニナ』
1212swanlake01.jpg 『白鳥の湖』 1212swanlake02.jpg 『白鳥の湖』
1212sleep01.jpg 『眠れる森の美女』 1212sleep02.jpg 『眠れる森の美女』
1212nureyev01.jpg 『ヌレエフ I AM A DANCER』 1212nureyev02.jpg 『ヌレエフ I AM A DANCER』

「魅惑のバレエ映画祭」
公式HPhttp://gakugakai.com/2012fes/
「草刈民代 最後の"ジゼル"」は、12月に本映画祭で先行上映後、テアトル梅田ほか、順次全国公開予定