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森瑠依子 
[2017.12.21]

ロシア・バレエ映画祭も予定―ロシア・イン・ジャパン実行委員会の設立記念コンサート、記者発表会が行われた

1712russia01.jpg 「ロシア・イン・ジャパン」ロゴマーク

2016年12月、11年ぶりに訪日したロシアのプーチン大統領と安倍首相による日露首脳会談において、2018年を日露文化交流年として「日本におけるロシア年」「ロシアにおける日本年」と題した文化交流を両国で実施することが決定された。そして今年の9月、このプロジェクトを含め5年にわたって日本でロシア文化の発信に携わるロシア・イン・ジャパン実行委員会が日露の民間企業4社によって設立され、12月11日に東京で設立記念コンサートと記者発表会が開かれた。

コンサートは渋谷ヒカリエのオープンスペースで一般公開形式で行われ、前日に来日公演を終えたばかりの指揮者ワレリー・ゲルギエフとマリインスキー劇場管弦楽団のストラディヴァリウス・アンサンブルに、ソリストとしてティムール・マルティノフ(トランペット)、ワディム・レーピン(ヴァイオリン)、横山幸雄(ピアノ)が出演。難曲のショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番、チャイコフスキーのオペラ『エフゲニー・オネーギン』よりレンスキーのアリア(ヴァイオリン版)と『ワルツ・スケルツォ』で各ソリストの華麗なテクニックが存分に披露された後、チャイコフスキーの名曲『弦楽セレナーデ』が壮麗に演奏され、招待客、報道関係者、立ち寄った聴衆から大きな拍手が送られた。

1712russia02.jpg 渋谷ヒカリエでの公開コンサートより
(左)ワディム・レーピン、(右)ワレリー・ゲルギエフ

場所をセルリアンタワー東急ホテルに替えた記者発表会では、実行委員会の4社の代表および日露政府要人から今後の文化交流への期待、抱負が述べられた。そしてコンサートの出演者からも「初来日から30年もたち、日本には音楽家だけでなくたくさんの友人がいます。(公開形式の)今日のコンサートは、即興的に決定した珍しい試み。両国のアーティストが協演する貴重な経験で、このようなイベントをもっと行うべきだと思います」(ゲルギエフ=実行委員会芸術名誉会長)、「日本は大好きな国です。初来日はマエストロ・ゲルギエフと一緒でした。今日のコンサートではマエストロの偉大な音楽を感じることができ、横山さんの演奏もすばらしかった。日本の方にはたくさんのロシアの芸術に加えて、ロシアの料理やエンターテインメントのことも知ってほしいです」(レーピン=最高芸術監督)、「私のピアノの師匠はロシア生まれのピアニスト、レオニード・クロイツァーの弟子でした。その意味では自分の中にもロシアの血が流れていると思います。東京と京都でイタリアン・レストランを経営していますが、マエストロから次はロシア料理店を開くように言われました」(横山)と、両国の文化交流への思いが語られた。

1712russia03.jpg 記者発表会出席者。左から小松潔日本経済新聞社執行役員、山本敏博電通社長、
ラファエル・ミナスベキャン・ガスプロム・メディア・サブホールディングスCEO、ゲルギエフ、
レーピン、横山幸雄、アレクサンダー・ジュラフスキー・ロシア連邦文化副大臣、相木俊宏外務省欧州局審議官

今後5年間、日本で音楽、バレエ、美術などの芸術から食、ファッション、テレビ番組、スポーツまで幅広くロシア文化が紹介される。東京では2018年6月末〜7月初めに3回目となるトランス=シベリア芸術祭、11月にマリインスキー・バレエ公演、6月と11月にロシア・バレエ映画祭とフードフェア、11月〜2019年1月に国立トレチャコフ美術館展が予定されている。さらにロシア・ブックフェアも全国の大型書店などで実施されるので、あちこちでまだ知らないロシアに触れる機会がありそうだ。ロシア・バレエ映画祭については詳細がわかり次第、改めてお伝えしたい。
ロシア・イン・ジャパン実行委員会公式サイト:http://rinj.jp/