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関口紘一 
[2017.09. 8]

勅使川原三郎がフランス芸術文化勲章オフィシエを受章し、『月に吠える』初日に東京芸術劇場プレイハウスで叙勲伝達式が行われた

勅使川原三郎へのフランス芸術文化勲章叙勲伝達式は、8月24日『月に吠える』初日舞台終演後、多くの観客が見守る中で行われた。

まだ、ダンスのライヴの余韻も覚めやらぬうちに、ピエール・コリオ、フランス大使館文化参事官が姿をみせ伝達式か始まった。コリオ文化参事官は、まず、勅使川原のキャリアを語ったが、これがなかなか詳しいもの。80年代からよくフランスに来て活動していたこと、当時KARASのメンバーとして踊っていた 宮田佳の名前やガラスの破片の上で踊った作品もあったことなど懐かしい話題も語られた。その後のパリ・オペラ座他への振付作品の提供、オペラの演出やメントールとしての仕事、大学で教えたことなどなど芸術文化への輝かしい功績が述べられた。特に、勅使川原作品はフランスはもちろん、世界中で評価されていることからその普遍性を物語っている、といい、また、振付だけではなく、舞台美術、照明、衣装などにも優れた手腕をみせ、作品のクオリティを高めているとも語った。そしてフランス文化省より芸術文化勲章オフィシエが授与された。フランスの勲章は国から授与するもの、文化省が管轄するものなどいろいろな種類があるが、勅使川原が受章したのは、特に芸術文化への功績を称えたものである。

そして舞台衣装から着替えた勅使川原が受章を受けスピーチを行った。その中で会場に姿をみせていたクラシック・バレエを習っていた頃の先生(雑賀淑子)が未だに現役で活動されていることを賞賛し、謝意を伝えた。また、ごく日常的な出来事なども披露して、和やかな雰囲気を醸して伝達式は終わった。
勅使川原三郎の今後の予定は、10月11日にはパリでアンサンブル・ピグマリオンと共演、パリ・オペラ座バレエ団への新作振付の世界初演は10月25日(〜11月16日)、10月31日イタリアで『トリスタンとイゾルデ』のヨーロッパ初演、11月2日〜5日は同じくイタリアで『Poinited Peak』、11月7日はスロヴェニアで『トリスタンとイゾルデ』とヨーロッパ公演が続き、11月18日からカラス・アパラタスでの活動を行う予定となっている。
詳細は http://www.st-karas.com

1709_ABE1873.jpg ©︎Akihito Abe