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関口 紘一 
[2016.07.29]

オニール 八菜が文化庁長官(国際芸術部門)の表彰を受けた

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パリ・オペラ座バレエのプルミエールで日本国籍を持つ、オニール ハ菜が国際的に活躍したアーティストとして、7月26日、文化庁長官から表彰された。

オニールは、黒いショートスカートのスーツに細身の身体を包み、赤いハイヒールを履いて文化庁長官室に姿を現した。長身だが、黒髪に黒い瞳で日本人には親しみ易い魅力的な女性である。彼女は、一昨日、京都のロームシアターで日本で初めて全幕バレエ『ドン・キホーテ』を主演。パリ・オペラ座バレエのエトワール、カール・パケットや元オペラ座のエトワール、シリル・アタナソフらと踊ったばかり。オニールは厳しいパリ・オペラ座バレエのコンクールを3回連続で勝ち抜き、プルミエール(第一舞踊手)に昇格した。そして異例の若さで国際的権威あるブノワ賞を受賞。ロシアのマリインスキー劇場、ボリショイ劇場やアメリカの舞台に立つなど、バカンス期間中も過密スケジュールをこなす中で、8歳まで過ごした故郷の日本で『ドン・キホーテ』全幕を踊り、大きな喝采を浴びた。過酷な負担がかかる全幕バレエを踊りきり、おそらく、身体には相当の疲労が重なっているのではないか、と推察する。にもかかわらずスラリとした見事な美脚を披瀝しながら、元気な姿を文化庁長官室に見せたのである。

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表彰式では中岡司文化庁次長はから表彰状を授与され、簡単な懇談会があり、エレベーターホールで再び報道陣に囲まれて取材を受けた。
「日本の若いダンサーたちにも踊る楽しさを忘れずに頑張ってほしい」、プルミエールに昇格してからオペラ座はもちろん「ロシア、アメリカ、日本など世界各地で踊る機会があったが、とても勉強になった」「幼い頃からの夢だった、オペラ座のエトワールになるためにこれからも頑張っていきたい」などのコメントを残した。
私は、オニールがオペラ座バレエ団に正式契約して以来、取材を続けてきたが、日本人を母に持ち日本語が堪能なエトワールの誕生も、こうした国際的な舞台での活躍ぶりも含めて秒読み段階に入ったのではないか、と思う。もし、実現すれば日本のバレエファンにとって記念すべき出来事だ。今から、心してまちたい。

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