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関口 紘一 
[2015.10.15]

スペイン国立バレエ団が本場スペインを始め各国で絶賛されたプログラムを持って来日する

スペイン国立バレエ団が来日する。
スペインはフラメンコに代表される伝統的舞踊が最も盛んな国だ。スペインでは舞踊と生活がごく自然に融合している。スペインでは人類と舞踊の始原的な関係が息づいて、自然な調和を保っているのだ。
それは多くの良く知られた舞踊家がスペイン舞踊に魅了され、様々な形で舞台に反映してきたことでも分かる。
若き日のマリウス・プティパはスペインを訪れて踊り、女性を巡って決闘に及ぶなどの様々の体験を重ね、それを基にして『ドン・キホーテ』を振付けた。また、ディアギレフもスペイン舞踊に心酔し、スペインのダンサーをフューチャーした舞台を持ってツアーしようと試みた。レオニード・マシーンもまたスペイン舞体験踊に熱中し、スペインのダンサーに徹底的に指導を受けて、その主要なテクニックをマスターしてしまった。そして『三角帽子』を振付け主演した。若き日のモーリス・ベジャールもまたスペイン舞踊に魅了された1人だった。
そうしたスペイン舞踊を継承し、発展させているのがスペイン国立舞踊団である。周知のように初代の芸術監督は、『カルメン』の舞台と映画で一世を風靡したアントニオ・ガデス。スペイン舞踊とスペインの風土に花開いたドラマを根源的に融合させて、世紀の傑作を創った。

1510Zagu.jpg (C) Stanislav Belyaevsky

スペイン国立バレエ団はしばしば、来日公演を行っており、その都度、会場の盛り上がりが凄い。アントニオ・ナハーロ現芸術監督の下に2013年に来日した時の『ボレロ』の異様なともいうべき大喝采は記憶に新しい。その『ボレロ』、今回はラファエル・アギラール振付による新しい ヴァージョンで登場するので、大いに期待したい。
今回はAプロが『ファルーカ』『ビバ・ナバーラ』『ボレロ』『セビリア組曲』。13年の来日でも踊られた『セビリア組曲』は、ナハーロ監督の振付、『ボレロ』はこのカンパニーの定番として必ずと言って良いほど上演される名曲だ。
Bプロは『アレント』と『サグアン』。『アレント』はナハーロ監督の新作で日本初演となる。『サグアン』はナハーロ監督の提案により、若い振付家メルセデス・ルイス、ラ・ルピ、マルコ・フローレスによるフラメンコ・バレエ。
ナハーロ監督は、フィギュアスケートのオリンピック・メダリスト、ステファン・ランピエールへの振付や、ソルトレイクのオリンピックではアイス・ダンスのフランス代表に金メダルをもたらす振付も行っている。そうした現代的な感覚によって、フラメンコや伝統的スペイン舞踊をどのように導いていくのか、興味の尽きないところである。

1510Alento.jpg 『アレント』(C) Maria Alperi

 

<東京公演>
10/31(土)、11/1(日)、11/3(火・祝)東京文化会館大ホール【Aプロ】
11/20(金)、11/21(土)、11/22(日)Bunkamuraオーチャードホール【Bプロ】

<大阪公演>

11/7(土)、11/8(日)フェスティバルホール【A・Cプロ】

ほか、愛知・岡山・宮城公演あり
http://www.ints.co.jp/bne2015/index.html
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