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文/アンジェラ加瀬 
[2014.03. 6]

新国立劇場バレエ団の小野絢子、福岡雄大が英国バーミンガムで『パゴタの王子』を主演

1403brb01.jpg 写真/瀬戸秀美

バーミンガム・ロイヤル・バレエ(BRB)は、1月30日にマンチェスター近郊サルフォードのローリー劇場でデヴィッド・ビントレー版『パゴタの王子』を英国初演。2月25日〜3月1日にはバレエ団の本拠地であるバーミンガム市ヒポドローム劇場にて同作品を5日間に7公演を行った。

2月27日と3月1日には昨年の『アラジン』に続き、新国立劇場バレエ団のプリンシパル小野絢子/福岡雄大組が客演し、2011年10月30日の世界初演で踊ったさくら姫と王子役をヒポドローム劇場に集まったイギリスの観客に披露した。
客演最終日の3月1日(土)夜の部は、バーミンガムのBRBの千秋楽。小野は清純にして繊細なさくら姫を、福岡は王子役では品格の高さと包容力をサラマンダー役では巧みな表現力を見せて踊り、ヒポドローム劇場に集まった老若男女を魅了した。
平安絵巻を髣髴とさせる1幕に始まり、国芳の絵に影響を受けた美しい装飾がそこここに見られるこのバレエと日本からのゲスト・ダンサーに、観客の多くが上演中は言葉を失いながら見入っており、幕間に席を立ち上がり「こんな美しいバレエは初めて」「信じられない美しさ」と、夢から覚めた人のように語る姿が印象的であった。
小野と福岡両名による品性あふれる客演公演は、英国ロイヤル・バレエの舞踊スタイルにもたいへん良く似合い、デヴィッド・ビントレーが日本を舞台として新国立劇場バレエのために創作した、この作品のバーミンガム公演を大いに高め、花を添えた。
昨年に続き今年もこのような国際交流を行った芸術監督のデヴィッド・ビントレーの英断に感謝したい。

1403brb02.jpg 写真/瀬戸秀美 1403brb03.jpg 写真/瀬戸秀美