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[2006.12. 5]

『エトワール』の監督タヴェルニエとヒロインのマルゴ・シャトリエが会見

 踊ることが禁じられた王国の王女オーロラの、踊りへの情熱と許されぬ恋を描いた映画『オーロラ』の映画監督、ニルス・ダヴェルニエと、ヒロインに抜擢されたマルゴ・シャトリエが、プロモーションのため来日した。

ダヴェルニエは、パリ・オペラ座バレエのダンサーたちの日常に肉迫したドキュメンタリー『エトワール』で脚光を浴びたが、この撮影中に『オーロラ』を構想していたという。
「オーロラは、始めは子供の初々しさを持った10代の少女だが、大人の女性に成長していく。自分の気持ちを表すのは控え目だが、心の底から自由を求めてい る。だからこそ、禁止されているにもかかわらず踊り続けるし、身分が違うと反対されたにもかかわらず、その恋を貫こうとする。そんなキャラクターを、この 映画を通じて描きたかった」
王妃については、「最初は、好きなダンスを諦めたため王妃は死に至る、という設定だったが、それを映像で伝えるのは難しい。そこで毒を盛られて死ぬことにした。根底には、大好きなものを断ったため、生命力も絶ち切られたというコンセプトがある」と。
シャトリエに触れて、「彼女はオーロラを演じるための、すべての資質を備えていると思った。彼女の表現の控え目さも、役にピッタリ。振り付けのカロリン・カールソンも、一目見て、あの子がいい、あの子にしなさい、と勧めてくれた」と、手放しのほめよう。

そのシャトリエは、「主役に選ばれて、すごく嬉しかったけれど、あまりにも突然で、すごくびっくりしました。カメラの前に立ち、撮影が始まった時に、本当に映画に出るのだなと、実感がわきました」。現在、パリ・オペラ座バレエ学校に通う16歳である。
撮影はほぼストーリー順に進行したので、主人公と共に自分も成長でき、やりやすかったという。ただ、舞台の上とカメラの前で踊るのとでは勝手が違い、戸惑ったとも。
「舞台では、失敗は許されないが、見ていて下さるお客がいるので、一体感が生まれ、踊りやすい。それに対して、カメラは物だから。でも、スタッフがカメラの後でお客になってくれたので、とても助かりました」と、微笑んだ。
オーロラについては、「すごく優しくて、穏やかで、弟思いでもある。けれど、踊りを禁じられ、政略結婚を強いられるなど、心に沿わないことを命じられると、抵抗して自分を貫き通す。とても意志の強い人だと思います」と、落ち着いた口調で語った。
共演したニコラ・ル・リッシュについは、「世界屈指のダンサーで、カリスマ的なオーラがあります。それなのに、とても気さくでした。私が緊張しているとわかると、信用して僕に任せて、と優しかった。和やかな雰囲気だったので、一緒によく笑いました」
(佐々木 三重子)