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[2006.05. 5]

プティの『こうもり』リハーサルもたけなわ

5月、6月の新国立劇場は、『こうもり』のバレエとオペラの連続公演である。両方のチケットを購入すると10パーセントオフとなり、ヨハン・シュトラウスが2度楽しめる、というはからいである。
バレエはもちろんロ-ラン・プティ。
今回は、夫を誘惑する魅力的な妻ベラに、アレッサンドラ・フェリ、草刈民代、真忠久美子、湯川麻美子。夜な夜な翼を着けて寝室を飛び立つ夫ヨハンに、ロ バート・テューズリー、山本隆之、森田健太郎。ベラに洒落たアドヴァイスをする友人ウルリックにルイジ・ボニーノ、吉本泰久というキャスティングだった。 しかし、ボニーノが怪我をしたためウルリックの配役が変更。ボニーノの予定だった19日から21日までを急遽、小嶋直也が踊り、後半の26日から28日は ボニーノの回復状態をみて、キャストが発表されることになった。
開幕が迫った16日に新国立劇場を訪ねると、衣裳を着けた舞台リハーサルも熱が入っている。
ヨハンが警察の檻の中に入れられ、別人に扮していたベラが彼を解放する有名なシーンのリハーサル中だった。まずは、ワルツにのせて牢屋の鍵の束をジャラ ジャラさせる牢番に化けたウルリック。そしてヨハン役は森田健太郎だった。すらりと引き締まった森田だが、彼はこうした大人の役を得意としている。英国で 鍛えた演技力を充分発揮しそう。ベラは真忠久美子。相変わらず見事なプロポーションである。この妻を寝室に残して、ヨハンはどうしてこうもりの翼なんか着 けて飛び立ったのだろうか。その平凡な日常生活の姿とヨハンを惹き付けてやまない魅惑的な女性の立ち居振る舞いのコントラストが、このバレエの大きな見せ 場になるはず。
それから、小嶋直也の最近のちょっとオーバー気味の熱演も見物。できればボニーノと「ちょいワル」友人のウルリックに扮する、二人の日仏芸達者の踊りを見比べてみたい気もするが。
ともあれ、シュトラウスの官能的なワルツが流れ、恋の焔が魅惑するプティならではの『こうもり』。楽しみな舞台である。
(5月19日より新国立劇場オペラ劇場 )