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[2005.02. 5]

勅使川原三郎がロレックスのメントーに

 時計メーカーのロレックスは、「ロレックス メントー&プロトジェ アートプログラム」により、若い才能豊かな芸術家(プロトジェ)を発掘して巨匠(メントー)との出会いを作っている。メントーとプロトジェは一年にわたって交流する。 ロレックスはこのプロジェクトによって、芸術遺産の個人から個人への継承発展を支援しているのである。

このプログラムは2002年に始まり、2年周期で表現芸術、視覚芸術、文学の各文野で活躍する世界的芸術家(メントー)を召集する。そして第2回の今年、舞踊のメントーに勅使川原三郎が選ばれた。 その発表のための記者会見が1月24日にホテル・オークラで開かれた。ほかの分野のメントーは、映画/ミラ・ナイール、文学/マリオ・バルガス=リョサ、音楽/ジェシー・ノーマン、舞台芸術/サー・ピーター・ホール、視覚芸術/デビッド・ホックニーである。

メントーの選出は、第2回アドバイザリー・ボードによって行われた。そのメンバーにはピナ・バウシュ、ギイ・ダルメ、シンシア・グレゴリー、ピーター・ホール、イヴァン・ナボコフ、 カルロス・サウラほかの著名な芸術家たちの名前が目を惹いた。今回はボードに参加していないが、アドバイザーには森下洋子の名前もあった。

プロトジェは、5分野ごとに国際的な専門家で構成される指名パネルが選出し、最終的にメントーが面接して決定する。 そしてメントーは1年間のうち6週間(または30日)以上プロトジェとともに過ごすことが義務づけられている。
勅使川原三郎は、エチオピアのジュナイド・ジェマル=センディをプロトジェに選んだ。

勅使川原三郎と
ジュナイド・ジェマル=センディ

勅使川原とジェマル=センディは、すでに何回かの交流を行い、ダンサーとしての実力を測っていて、新国立劇場で行われる『風花』には、ジェマル=センディは出演する。
勅使川原はジェマル=センディをプロトジェに選んだ理由を、ワークショップなどで彼の動きを見ていて「非常にタイミングがいい」、とその優れた運動能力と鋭い知覚を評価していた。 こうした支援活動により、新たな才能が発掘され、新しいダンスが生まれるとすれば、こんなに素晴らしいことはない。
(関口紘一)