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香月 圭 
[2018.04. 9]

ローレンス・オリヴィエ賞2018授賞式がロイヤル・アルバート・ホールで行われた

ロンドン演劇協会(Society of London Theatre (SOLT))主催のイギリスの興行界を振り返るローレンス・オリヴィエ賞2018授賞式がロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われた。ホール前には赤絨毯が敷き詰められ、到着したスターやノミネートされた関係者たちが小雨のなかフォト・コールを行った。今年の司会は過去にオリヴィエ賞を受賞したコメディアン・女優のキャサリン・テイトが務め、授賞式の模様はネット配信された。
『ハミルトン Hamilton』『Everybody’s Talking About Jamie(皆がジェイミーの噂をしている)』『北国の少女 Girl from the North Country』『フォリーズ Follies』『42nd Street』など今年ノミネート・受賞したミュージカルのパワフルなライブ・パフォーマンスも行われ、会場は興奮の渦に巻き込まれたという。偉大な作曲家アンドリュー・ロイド・ウェーバーはプレゼンターとしても登場したが、彼の芸能生活50周年も会場一同が祝福した。

今年度はアメリカ建国の礎を築いた一人とされるアレクサンダー・ハミルトンの生涯を、ヒップホップ音楽で描いたブロードウェイ・ミュージカル『ハミルトン』がミュージカル新作、音楽、主演・助演俳優などの7部門を独占した。(ミュージカル『ハミルトン』「私の踊りある記」での記事はこちら
舞踊分野では「最優秀新作ダンス部門」でクリスタル・パイトの『フライト・パターン』が受賞し、欠席したパイトの代理で初演キャストの二人、ロイヤル・バレエのマルセリーノ・サンベ(ファースト・ソリスト)とクリステン・マクナリー(プリンシパル・キャラクター・アーティスト)がオリヴィエ像を受け取った。
また、「舞踊における傑出した功績部門」ではイングリッシュ・ナショナル・バレエのフランチェスカ・ヴェリクがピナ・バウシュ版『春の祭典』の演技を評価された。プレゼンターはセルゲイ・ポルーニンだった。
演劇振付家部門では2015年にアメリカのトニー賞最優秀振付賞を受賞したクリストファー・ウィールドンのミュージカル『パリのアメリカ人』もノミネートされていたが、惜しくも受賞を逃した。ボブ・クローリーと59プロダクションズが手がけた舞台セット・デザインが最優秀賞を射止めた。この作品は来年劇団四季によって東京・神奈川で上演予定だ。

1804olivier01.jpg Andy Blankenbuehler © Pamela Raith 1804olivier03.jpg Marcelino Sambé & Kristen McNally © Pamela Raith
1804olivier02.jpg Francesca Velicu & Sergei Polunin © Pamela Raith

 

【ローレンス・オリヴィエ賞2018ノミネートおよび受賞者】(舞踊関連部門のみ抜粋)

◆最優秀新作ダンス作品 BEST NEW DANCE PRODUCTION

『フライト・パターン』クリスタル・パイト
英国ロイヤル・バレエ ロイヤル・オペラ・ハウス

Flight Pattern by Crystal Pite for The Royal Ballet at Royal Opera House

1804olivier04.jpg Flight Pattern. Artists of The Royal Ballet © Tristram Kenton

◇ノミネート
『ゴート(山羊)』ベン・デューク
ランバート・ダンス・カンパニー サドラーズ・ウェルズ劇場
Goat by Ben Duke  for Rambert Dance Company at Sadler’s Wells

『グランド・フィナーレ』ホフェシュ・シェヒター
サドラーズ・ウェルズ劇場
Grand Finale by Hofesh Shechter at Sadler’s Wells

『ツリー・オブ・コーズ』ウェイン・マクレガー、オラファー・エリアソン(ヴィジュアル・アート)、ジェイミーXX(音楽)
カンパニー・ウェイン・マクレガー、パリ・オペラ座バレエ サドラーズ・ウェルズ劇場
Tree of Codes by Wayne McGregor, Olafur Eliasson and Jamie xx
for Company Wayne McGregor and Paris Opera Ballet at Sadler’s Wells

1804olivier05.jpg Goat Sharia Johnson © Hugo Glendinning 1804olivier06.jpg Grand Finale © Rahi Rezvani 2017
1804olivier07.jpg Tree of Codes © Ravi Deepres

◆ダンスにおける傑出した功績 OUTSTANDING ACHIEVEMENT IN DANCE
フランチェスカ・ヴェリク
イングリッシュ・ナショナル・バレエのピナ・バウシュ版『春の祭典』(サドラーズ・ウェルズ劇場)の演技に対して

Francesca Velicu  for her performance in English National Ballet’s production of Pina Bausch’s Le Sacre Du Printemps at Sadler’s Wells

1804olivier08.jpg Le Sacre du printemps, Francesca Velicu © Laurent Liotardo

◇ノミネート
ロシオ・モリーナ
ダンス・アンブレラの『Caída Del Cielo』(バービカン・センター)においてフラメンコ表現の限界を押し広げたことに対して
Rocío Molina  for pushing the boundary of flamenco in Fallen From Heaven (Caída Del Cielo) for Dance Umbrella at Barbican Theatre.

ゼナイダ・ヤノウスキー
英国ロイヤル・バレエのリアム・スカーレット振付『シンフォニック・ダンス』(ロイヤル・オペラ・ハウス)での彼女の演技に対して
Zenaida Yanowsky for her performance in Liam Scarlett’s Symphonic Dances for The Royal Ballet at the Royal Opera House.

1804olivier09.jpg Fallen from Heaven (Caída del Cielo) Rocío Molina © djfrat 1804olivier10.jpg Symphonic Dances. Zenaida Yanowsky. c ROH, 2017. Photographed by Bill Cooper.

◆最優秀劇場振付家 BEST THEATRE CHOREOGRAPHER
アンディ・ブランケンビューラー 『ハミルトン』(ヴィクトリア・パレス劇場)
Andy Blankenbuehler  for Hamilton at Victoria Palace Theatre

1804olivier11.jpg Hamilton centre Jamael Westman with West End cast of Hamilton - Photo credit Matthew Murphy

◇ノミネート
ビル・ディーマー
『フォリーズ』(ナショナル・シアター=オリヴィエ)
Bill Deamer  for Follies at National Theatre - Olivier

ケイト・プリンス
『Everybody's Talking About Jamie』(アポロ・シアター)
Kate Prince  for Everybody's Talking About Jamie at Apollo Theatre

ランディー・スキナー
『42nd Street』(ロイヤル・ドルリー・レイン劇場)
Randy Skinner for 42nd Street at Theatre Royal Drury Lane

クリストファー・ウィールドン
『パリのアメリカ人』(ドミニオン・シアター)
Christopher Wheeldon  for An American In Paris at Dominion Theatre

1804olivier12.jpg FOLLIES at the National Theatre (c) Johan Persson 1804olivier13.jpg Everybody's Talking About Jamie (c) Alastair Muir
1804olivier14.jpg 42nd Street (c) Brinkhoff Mögenburg 1804olivier15.jpg An American in Paris (c) Johan Persson

●ローレンス・オリヴィエ賞公式サイト
https://officiallondontheatre.com/olivier-awards