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香月 圭 
[2017.06.21]

千野円句:金、大川航矢:金、寺田翠:銅――日本人メダルラッシュに沸いた第13回モスクワ国際バレエコンクール

1969年創設以来、ブルガリアのヴァルナ、アメリカのジャクソンと並んで長い歴史を誇る世界の三大国際バレエコンクールのひとつであるモスクワ国際バレエコンクールが2013年以来4年ぶりに開催された。ボリショイ劇場での6月11日〜19日までの3ラウンドに及ぶ熱戦を終え、日本人ダンサーたちが上位入賞という吉報が飛び込んできた。
ジュニアの部(14〜19歳未満)の金賞は千野円句。シニアの部(19〜28歳未満)デュエット部門では、タタール国立歌劇場バレエでソリストとして活躍中の大川航矢と寺田翠がペアを組み、息の合った演技で大川がシニア・デュエット男性の部で金賞を、寺田がシニア・デュエット女性の部で銅賞を受賞した。
今年は28か国278名の応募者のなかからビデオ審査を経て、27か国からバレエ・ダンサー部門170名、振付家部門30名がボリショイ劇場の本選に進出した。日本から出場した予選通過者はジュニア2名(ほかにロシアから参加した千野円句は日本国籍)、シニア12名だった。

また2001年から振付家コンテストも併設されており、今年の受賞結果は以下のとおり中国勢が多数入賞を果たしたほか、ボリショイ・バレエのメルクリエフの振付作品も二位となった。

■振付家部門
◇第一位および金メダル

Wen Xiaochao (中国)
エドゥアルド・スニガ(チリ)
◇第ニ位および銀メダル
ニーナ・マダン(ロシア)
アンドレイ・メルクリエフ(ロシア)
◇第三位および銅メダル
Liu Tingting (中国)
Cheng Long (中国)
◇受賞者表彰
アレクサンドル・リウンティウ(ロシア)
キリル・ラデフ(ロシア)
アレクサンドル・モジレフ(ロシア)
 
モスクワ国際バレエコンクール公式サイト
http://moscowballetcompetition.com/en/

なおこのコンクールの映像はmedici.tvでライブ中継されたが、2017年9月15日まで視聴できる。
medici.tv
http://www.medici.tv/en/moscowballetcompetition?utm_source=medici.tv&utm_medium=referral&utm_campaign=201706_banner-bolshoi-medici&utm_content=middle-listing-bolshoi

1973年から審査委員長を務めるユーリー・グリゴローヴィチに加え、今年の審査員にはスヴェトラーナ・ザハロワ、マリインスキー・バレエ芸術監督ユーリー・ファテーエフ、王立デンマーク・バレエ芸術監督ニコライ・ヒュッベなどに加え、このコンクールの受賞者だったニコライ・ツィスカリーゼやウラジーミル・マラーホフ、越智久美子も参加した(越智久美子による前回2013年度の審査レポートは2013年7月10日付本誌アーカイブ記事をご覧ください)。
このコンクールは、バリシニコフやムハメドフ、アナニアシヴィリ、マラーホフ、フリオ・ボッカ、ツィスカリーゼ、岩田守弘、倉永美沙などの優れたダンサーを多数輩出している。