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浦野 芳子 
[2012.03.26]

超絶技巧とエンタテイメントを一度に楽しめる、伝説のアイリッシュ・ダンス

びっくりした。ただもう、びっくりした。
軽快にタップのリズムを踏んでいた両脚が突然、ぴたーーーっと5番ポジションで吸い上げられ、宙に浮くのである!
すでに2010年の来日公演を堪能された方には「ふふん、今頃ナニ言ってるの」と鼻で笑われてしまうのかもしれない。しかし、初めて間近にそのテクニックに接してしまった当方、こんなダンスがこの世にあるという事実にただただ、圧倒されてしまった。

今年7月に来日する、トリニティ・アイリッシュ・ダンス。3月16日に東京・渋谷で行われたその公式記者会見でのことである。
会見会場には男女二人のダンサー(キーラン・コールマン、コリーン・ケニヨン)とミュージシャンのロイ・アーバックルが登場し、パフォーマンスを披露してくれた。
ケルトの幾何学的文様をアレンジした女性の衣裳のその形状は、スカートが短く横に張っていてダンサーのレッグラインがすっかり見える。ちょっとバレエのチュチュにも似ているのだ。そのいでたちで繰り広げられるステップは骨盤から上はまっすぐにホールドされ、股関節から下だけがまるで別の生き物のように繊細に動く。しかもその動きは完璧なターン・ナウト(バレエで言う外側回旋)を駆使して繰り広げられるのだ。例えるならば、“つま先を伸ばさないターン・ナウト&5番”。横へ移動するときなどはグリッサード、ジャンプするときにはソッテやシュス、ブリゼのような動きが、タップシューズで行われるのである。さらに驚いたのは、タップシューズのままつま先立ちになってしまう瞬間があること!しかもこれまた、5番のシュスで静止!! しかもそれらのステップの複雑さと運動量の多さからみて、ダンサー達にはアスリート並みの体力が求められるだろう…。

聞けば、トリニティ・アイリッシュ・ダンスのダンサーたちは、芸術監督のマーク・ハワードのもとで幼少時からアイリッシュ・ダンスを学んでいるそうだ。そして彼らの多くは競技ダンサーであり、アイリッシュ・ダンスの世界選手権で上位入賞を果たした者もいる。つまりカンパニーのメンバーは、アスリートでありエンタテイナーでもあるのだ。

ダンサーたちが軽快なステップを踏み始めると、スカートと一緒にきらびやかなティアラの下のカーリーヘアも、羽みたいにぽんぽん揺れる。靴音と衣裳、つまり聴覚と視覚の両方から刺激されて、観ているこちらの身体の中に自然と、リズムが湧き上がってくる。
前回の来日公演ツアーではソールド・アウト続出となったトリニティ・アイリッシュ・ダンスの2012年来日ツアー、7月7日の横浜公演をスタートに、愛媛、福岡、東京、札幌、愛知、兵庫をまわる。

1203torinity.jpg 写真:Mamoru Hori
コリーン・ケニヨン(女性)は、2007年の世界選手権の団体部門で優勝を果たす。キーラン・コールマン(男性)は、アイリッシュ・ダンスアメリカ中西部大会優勝をはじめ、全アイルランド選手権第4位、世界選手権5位入賞のキャリアを持つ。

●トリニティ・アイリッシュ・ダンス来日公演スケジュール
7/7 神奈川 横浜関内ホール
7/8 愛媛 松山市民会館
7/11 福岡 福岡サンパレス
7/13 静岡 沼津市民文化センター
7/14 東京 Bunkamuraオーチャードホール
7/15   “
7/16   “
7/18 北海道 札幌市民会館
7/21 愛知 愛知県芸術劇場
7/22 兵庫 神戸文化ホール
公式ホームページ www.trinity-japantour.com
問い合わせ:テンポプリモ TEL 03-5810-7772(平日10:00〜18:00)