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森 瑠依子 
[2017.06. 5]

『ジゼル』『白鳥の湖』『パリの炎』全幕を上演するボリショイ・バレエ日本公演

6月1日、東京の在日ロシア連邦大使館にて、前日来日したボリショイ・バレエのマハール・ワジーエフ監督、プリンシパルのエフゲーニヤ・オブラスツォーワ、リーディング・ソリストのイーゴリ・ツヴィルコ、コール・ド・バレエのアリョーナ・コワリョーワを迎えて、2日からの日本公演に向けての記者会見が開かれた。今回は来日メンバーが総勢230人以上で、舞台装置などはコンテナ8つ分という大型公演だ。
ワジーエフ監督はボリショイ・バレエとの来日は初めてだが、1991年にキーロフ・バレエ(現マリインスキー・バレエ)の日本公演でプリンシパルとして『白鳥の湖』『海賊』などに出演したほか、’95年からマリインスキー・バレエ、2009年からミラノ・スカラ座バレエの芸術監督としてたびたび来日しており、日本との付き合いは長い。日本に来るときはいつも、日本とロシアを近づける特別な何かがあると感じるという。

1706bolshoi1.jpg 左からドミトリー・キヤネンコ・ボリショイ劇場副総裁、アリョーナ・コワリョーワ、マハール・ワジーエフ・ボリショイ・バレエ監督、エフゲーニヤ・オブラスツォーワ、イーゴリ・ツヴィルコ

オブラスツォーワはマリインスキー・バレエのプリンシパルとしてよく知られており、ボリショイ・バレエの一員としては初来日になる。日本では『眠れる森の美女』『ドン・キホーテ』などに主演しているが『ジゼル』と『パリの炎』を踊るのもツヴィルコとパートナーを組むのも初めてで「ドキドキしています」とのこと。「マリインスキー・バレエからボリショイ・バレエに移籍するという決断はとてもシリアスなものでしたが、後悔したことはありません。そしてよく知っているワジーエフさんがボリショイの監督になったことはとてもうれしいです。マリインスキー・バレエに入りたての頃、ワジーエフ監督に、ワガノワ・バレエ・アカデミーの卒業試験の出来がよかったので『ロミオとジュリエット』を踊ってはどうか? と言っていただきました。17歳でこの大役をもらえたことが、今の自分のキャリアを築く大きなきっかけになっています」

1706bolshoi3.jpg 会場には過去の来日公演の写真が展示された

 


今回は世界のプリマのスヴェトラーナ・ザハーロワ、ブノワ賞受賞が発表されたばかりのデニス・ロヂキンらのスターたちとともに、将来を期待される若手もたくさん来日している。そのひとりのコワリョーワは去年入団したばかりだが、すでにたくさんの作品で舞台に立っており、急遽、6月5日に東京で『ジゼル』のミルタを踊ることになった。「大きな喜び、責任、名誉を感じます。気持ちを込めて踊れるようにがんばりますので、楽しんでください」。ワジーエフ監督からは「彼女はいいアーティスト。ボリショイ・バレエには基本的にモスクワのバレエ学校の卒業生が入団しますが、彼女はサンクトペテルブルグのワガノワ・バレエ・アカデミー出身で、オーディションの出来がよかったので、すぐに入団を決めました。まだほめるのは早いのですが、19日間でバランシン振付の『ジュエルズ』の“ダイヤモンド”を仕上げました。リハーサルを見てまだ早いかなと思っていたところ、どんどん成長していって驚かされました。そして、モスクワで9月16日に『白鳥の湖』を踊ることをここで発表します」と、期待のほどがうかがえる発表もあった。

最後に、在日ロシア大使館のドミトリー・ビリチェフスキー公使より「ロシア・バレエはライバルのいない、世界のナンバーワン。すばらしい芸術を披露してくれるはずです」と、力強い言葉があった。暑い夏を先取りするボリショイ・バレエの熱い17日間。今年はどんな感動に出会えるだろう。

公式サイト:http://www.japanarts.co.jp/bolshoi_b2017/index.html

 

1706bolshoi2.jpg 左からオブラスツォーワ、ツヴィルコ、コワリョーワ

【公演概要】
ボリショイ・バレエ日本公演2017「ジゼル」「白鳥の湖」「パリの炎」
公演期間
:6月2日(金)〜6月18日(日)*全国各地15公演
主 催:朝日新聞社/ジャパン・アーツ
後 援:ロシア連邦大使館

http://www.chacott-jp.com/magazine/information/stageinfo1/2017-6.html