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針山 愛美
[2016.03.16]

ウィーン国立歌劇場舞踏会(オーパンバル)のパフォーマンスをマラーホフが振付

今年はウィーン国立歌劇場が10月、11月に、ウィーン・フォルクスオーパーが5月に来日。ウィーン国立歌劇場は『ナクソス島のアリアドネ』『ワルキューレ』『フィガロの結婚』を、フォルクスオーパーは『こうもり』『チャールダーシュの女王』『メリー・ウィドウ』を上演するので、ウィーンの華やかな劇場文化が東京で花開くことになります。

1603Opernball01.jpg (C)Emi Hariyama

そしてそのウィーン。去る2月4日には、今年で60周年となるウィーン国立歌劇場舞踏会(オーパンバル)が華やかに開催されました。
年に1度、ウィーン国立歌劇場は、世界で最も知られる舞踏会場となり世界各国の貴賓・著名人、アーティストが集って、豪華で華麗な雰囲気で満ち溢れます。
女性は舞踏会用ロングドレス、男性はえんび服での参加が定められていて、訪れる方々の衣装を見ているだけでも優雅な気持ちになります。

今年は、舞踏会冒頭のウィーン国立歌劇場バレエ団によるパフォーマンスの振付を、ウラジーミル・マラーホフが行いました。ヨハン・シュトラウスのワルツにのせた約15分の作品でした。
このパフォーマンスのゲネプロの際には、ウィーン国立歌劇場バレエ団の芸術監督マニュエル・ルグリとマラーホフがともに指導するという場面もあり、指導者もまた本当に豪華でした。
普段は観客席の1階にあたる部分の客席がすべて取り外され、舞台からオーケストラボックス、そして観客席が1つのステージに塗り替えられ、直径30メートル以上あると思われる巨大ステージと化しました。
マラーホフが振付た作品は、その特別な空間を巧みに使い、花が次々に咲いていくように、1組、2組と動き出しフォーメーションを次々に変えながら盛り上がっていきました。
360度どこから見ても美しく見えるように考えられた振付は、エレガントで品もあり、この場この雰囲気にぴったりの素晴らしいものでした。バレエ団のプリンシパル、オリガ・エシェナとキリル・クリャエフが中心の美の競演です。バレエ団ソリスト4組とコールドバレエ8組、そしてウィーン国立歌劇場バレエ学校の生徒12組、計42人が白の美しい衣装でワルツの曲に合わせて軽やかに踊りました。

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続いてプラシド・ドミンゴ指揮による『セルビアの理髪師』の序曲をウィーン国立歌劇場オーケストラが演奏しました。なかなか見ることができないドミンゴの指揮を観客は楽しみ、盛り上がりました。
そして今、最も旬で世界で活躍するソプラノ歌手オリガ・ペレチャッコのすばらしい歌。『メリー・ウィドウ』からアリアを歌うとブラボーの嵐です。観客はドミンゴの指揮と、すばらしい歌声の両方聞くことができました。
コンサートが終わった後の舞踊会場は、観客と訪れた人が明け方までボールルーム・ダンスを踊る華やかな会場となりました。
この模様は、毎年ヨーロッパ各地で生中継されています。
本当に夢の世界、別世界の一夜は明け方まで続いて幕を閉じました。

1603Opernball05.jpg 1603Opernball06.jpg (C)Emi Hariyama 1603Opernball07.jpg