[2007.09.13]

プラスチャコット夏のスペシャルレッスンウィークレポート その2

 プラスチャコットで行われた夏のスペシャルレッスンレポート、第2弾は 「苦手を克服するためのピンポイントレッスン」です。 期間中、ピルエットやアンシェヌマン、アレグロ、アダージオなど 生徒さんが「苦手」と感じるテクニックに焦点をしぼり、 それらの苦手意識を克服し、取り組んでいくためのレッスンを 先生方に指導していただきました。 その中から、アダージオ強化レッスンの模様をレポートします。

その2:「アダージオ強化レッスン」
まず、バレエシューズを脱いで裸足になることからレッスンが始まりました。 これは、床と直に接することで、床を押す、またはつかむ感覚を養うためです。 次に裸足のままフロアに立ち、腹筋と背筋を使って上体をしっかり支え、呼吸を整えていきます。 軸となる体の中心がしっかり決まっていなければ、美しく優雅なアダージオは 成り立ちません。みな真剣に自分の体の中心に意識を集中します。 さらに、腕の力を抜き、ぶらーんとさせた状態で前・横・後とデヴロッペで 脚を上げていきます。 腕で支えられない分、真っ直ぐに立ち、その姿勢を腹筋と背筋で支えていないと、 すぐにグラグラ、ヨロヨロ・・・となってしまいます。
「腹筋が弱い、右側が苦手・・・など、自分の弱いところが分かったでしょう。 自分の弱点を知ることが、苦手克服の第一歩ですよ。」と担当の船崎先生。 なるほど、現実を目の当たりにし、目を背けてはいけないということですね・・・。

さて、次に腕の動き(ポール・ド・ブラ)を使って、同じように前・横・後と 脚を上げて、少し長めにキープしていきます。 腕を使うと、体の引き上げが助けられて、さっきよりも少し楽に脚を上げられるようです。 ここで、腕と脚の動きを調和させることで、いかに踊りが楽になるかが実証されました。 また、船崎先生が終始注意されていたのは、呼吸の大切さです。
「脚を上げよう!と思って力んで呼吸を止めてしまっては、苦しいだけですよ。 リラックスして、自然な呼吸に合わせて動作を行いましょう。」

最後に、二人一組になって、ひとりが片手を出し、もうひとりがその手につかまって 脚を上げながらバランスを取っていきます。 これも、支えるほうもつかまるほうも軸がしっかりしていなければいけませんし、 力の入れ方のバランスも重要です。 支えに頼りすぎてバランスを崩してしまうペア、逆に支えが強く腕に力が入りすぎて しまうペア・・・。 初めてのことで皆とても真剣ですが、支える側・支えられる側の双方に 親近感が生まれ、あちこちで和やかな笑顔やお互いをアドバイスする姿も 見られました。

自分の弱点を知り、基本をしっかり確認した上で、遊びの要素も取り入れたアダージオ強化レッスン。 苦手なテクニックだけを練習してもすぐに身につくものではありませんが、 今回は普段のレッスンではさらりと流してしまいがちな部分を取り出して、 苦手克服のためのアプローチ方法を指導していただきました。 さあ、生徒の皆さんのアダージオが3ヶ月後、どう変化しているでしょうか。期待しましょう!

次回のプラスチャコット・スペシャルレッスンは年末を予定しています。 また、バリエーション豊かなクラスをご用意し、 ビジター受講生も受け付ける予定ですので、どうぞお楽しみに!

*その1は「キャラクターダンス・コッペリア第一幕よりマズルカ」です。こちらもご覧下さい。