reporter:幸雅子
[2005.02.10]

No.10 バーオーソル

私は週に1度か2度、ダンスをしていますが幼きころから体が固く、柔軟性がないことが悩みでした。特にバーレッスンが苦手で、まわりの人と違う形になるし「力を入れないで」と言われても力を入れないで立つってどういうこと?と謎がたくさん。

今回、佐藤健司先生の「バー・オー・ソル」のクラスを体験させていただくことになりました。パンフレットによれば「床でやるバーレッスン」です。実は以前 ダンスを始めたばかりのころ、「バー・オー・ソルというクラスがあってきついけれど、とてもいいらしいよ」という噂を聞いたことがあり今回佐藤先生に指導 していただけることになりとても嬉しかったです。
ウェアは「90分ほとんど床に寝た状態で行う」ということでしたので、寒くないようにパンツとニットのトップスで、足もとは靴下で参加することにしてみました。

まずは仰向けの姿勢から。床に仰向けになるのですが、まず体をまっすぐにできているかどうかわかりません。さらに足を天井に向かってあげると、あげればあ げようとするだけ力が入ってしまい腰が浮いてしまいます。プリエの時には膝が曲がると腰も一緒に動いてしまったり。普段立ってバーレッスンをしている時、 いかに無造作に動いていたかよくわかりました。先生は床で寝ているみなさんの間をまわってひとりひとり指導して下さいます。

私は股関節も固いので「付け根を縮める」ということがとても苦手です。でも先生に「息をはいて」と言われ、息を吐きながら力をぬくと、いつも立ってやって いたときよりも楽に深く縮めることができました。そして「そっちの肩はあがらないように」「つまさきをもっとひっぱって」という言葉とともに実際に正しい 形に直していただくと、今まで注意されていたのはこのことだったんだ!とわかったことがありました。立っているときはバランスを崩すのが怖かったり、まわ りの目(本当はみんな自分をみているものかもしれませんが)を気にしたり、自分に甘えていたところがあってきちんとしていなかったんですね。

レッスンは長座や横向きと体勢を変え、体のいろいろな部分を使っていきます。とくに横向きで方足を上げていく動きでは、おかしな方向に上げると体がぐらぐ らしてすぐにバランスが崩れてしまいます。首も後ろに引きすぎてはいけません。こちらも上手くいかないところを先生に直していただき、ようやく正しい位置 がわかります。そして床はまっすぐですから、そこから体が離れてしまったら・・・それはどこかがひっぱられたりゆがんでしまっている証拠。それが自分でわ かるので気をつけながら次の動きにうつることができます。

時間は90分。最初はずっと床でやるし飛んだりはねたりしないので、長く感じるかな?と思いましたが、自分の体とこんなに向き合う機会はなかなかないので すっかり集中してしまい、あっという間でした。動きはゆっくりですが腹筋や背筋を使いじわじわと動きます。体があったかくなってきます。でも無理な動きで はないのでどこかが痛くなることはありません。
普段のダンスレッスンでは動きの順番に気を取られて、無理に足を上げたり、反動をつけて伸ばしたりしてしまっていました。体の仕組みを理解して、無理なく効率よく動けるようになるためにはこのようなレッスンを受けるととても良いと思いました。








■今回教えていただいたのは…

佐藤健司先生
contemporary choreographer and dancer

幼少の頃より日本舞踊瀬川流に師事する素地を持つ。
ダンスカンパニー【poisson de lagalaxie】に入団、コンテンポラリーダンサーとしての キャリアを積む。
パリでRobert Bestonso氏に師事 Barre au sol を学ぶ。
1995 年創作活動の拠点として[Atelier C.N.]を主催。
その定評の有る自らの踊りの追求と共に、振り付けにも独自の才能を発揮し 意欲的に公演を発表、その感性溢れる舞台で注目を集めている。
またBarre au sol のオープンクラスを東京で開設し、 身体の手入れ及び一般への舞踊の興味を広く普及するため活動中。