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インタビュー/関口 紘一
[2013.10. 7]

映画『ファースト・ポジション』に出演し、YAPG、ヴァルナ、ローザンヌ、モスクワなどの国際コンクールで大活躍。8月にはローザンヌ・ガラに出演して、日本の舞台で初めて踊った−−−−−−

みこ・フォーガティ=インタビュー

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----映画『ファースト・ポジション』に出演された後も、次々といろいろな媒体に出られていて、どんどん成長していくのが感じられました。そして8月に行われたローザンヌ・ガラでは、「プロのダンサーになったなあ」と思いました。『パキータ』のヴァリエーションを踊られましたが、いかがでしたか。

みこ 『パキータ』はスローなパートもあったし、すごい難しかったです。ヴァリエーションは他の作品に比べて長いので、ひとつひとつの動きを丁寧に踊るように心がけました。なかなか難しいと思いますが、全部の動きが完璧にできたらいいな、と思ってチャレンジしました。

----『パキータ』のヴァリエーションは他のコンクールでも踊りましたか。


みこ はい。モスクワの国際バレエコンクール(審査委員長ユーリー・グリゴローヴィチ)で初めて踊りました。それまでは「黒鳥」とか『エスメラルダ』とか『ドン・キホーテ』のキトリとか『ジゼル』などのヴァリエーションが中心でしたが、初めてモスクワ国際バレエコンクール用に踊りました。

----モスクワコンクールでは金賞を受賞されましたね。ロシアはクラシック・バレエのひとつの中心地ですから、緊張されましたか。

みこ 大きな世界的コンクールですから少し緊張しましたが、
ボリショイ劇場の舞台で初めて踊ることができたので、いい踊りをしたい、という気持ちが高まって頑張ることができました。ボリショイ劇場ではヒストリカル・ステージで踊ったのですが、新装されていて、舞台の傾斜の角度とかが変えられるようになっていました。外見は伝統的な建物のままでしたが、中は新しくなって最新装置が設置された素晴らしい劇場でした。

----普段はスロープのある舞台は・・・

みこ ないです。コンクールでも舞台の傾斜に慣れていなくて、うまく踊れない方もいました。私もちょっと苦労しました。コンクールに参加したダンサーはロシア人が多く、彼らは傾斜のある舞台に慣れていました。ファイナルはもうロシア人ばかりでした。

----ロシアで踊られたのは初めてですか。

みこ はい、初めてです。今回、日本で踊ったのも初めてでした。

----次はヴァルナのコンクールに参加されるのですか。

みこ はい。まだジュニアクラスですが、今度はパ・ド・ドゥです。

----ヴァルナは野外劇場ですが、どうですか。

みこ はい。とてもきれいで好きです。以前に参加した時にはキトリを踊ったのですが、ジャンプした時に空を見上げたら満天の星が見えてとても感動しました。ヴァルナは、街もとてもいいところでしたし楽しめました。

----床はどうでしたか。

みこ 木ですね。ちょっとラフで、リノリウムとは違いますね。傾斜はありませんでした。やはり慣れないと上手く踊れないのですけど。

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----すごいですね。モスクワに続いてヴァルナにも入賞したら、国際バレエコンクールのグランドスラム達成みたいですね。
『ファースト・ポジション』に出演することになったきっかけはどういうことでしたか。


みこ 監督されたベス・カーグマンとは、映画ができる一年前くらいに知り合いになりました。たまたまベスがニューヨークのお昼時に歩いていたら、バレエを習っている小さな子供たちがニューヨーク大学のホールからたくさん出てきたのです。それを見て彼女が何があったのだろうかとホールを覗くと、YAPGのニューヨーク本選が行われていたのです。ちょうど、その時そこに出てきたのが11歳のみこだったのです。それがきっかけとなって知り合いになり、ベスがバレエのドキュメンタリーを作りたい、といって電話が掛かってきました。ベスはその当時の仕事があまり好きじゃなかったみたいです。ほんとにたまたまベスが通りかかっで出会ったことから、映画にまで発展して驚きました。

----まさに『ファースト・ポジション』のファースト・コンタクトですね。

みこ そうです!  最初はホームビデオを撮るつもりだったので、「魔法のビデオだと思って撮らせて。ビデオできたらあげるからね」という感じだったんです。ベス自身がひとりでやって来て作り始めたので、母が運転してあっちこっち撮影しました。その頃はこんなに大きな出来事になるなんて思いもよりませんでした。当時はお友だちの中には、そんなのどうなるかわからないから、やめといたほうがいいんじゃないなんていう人もいました。

----でもそれで映画ができて良かったですよね。やっぱり、みこちゃんには映画にしたいような良いイメージがあったんですよ、きっと。

みこ ええ、彼女が熱心に作っていたので、私も協力して完成したのが、とても嬉しいです。

----将来はどこのカンパニーで踊りたいですか。

みこ クラシックが盛んなバレエ団がいいです。カンパニーが私を気に入ってくれるところ。
クラシックの中では『眠れる森の美女』『白鳥の湖』『ロミオとジュリエット』が好きです。コンテンポラリーではフォーサイスの『イン・ザ・ミドル・サムワット・エレヴェイテッド』がすごい好き。サンフランシスコ・バレエ団のサマークラスで習ったことがあるので、ぜひ踊りたいです。

----これからはどんな目標をたてていますか。

みこ これからは二つ大きな目標があって、ひとつはヴァルナ国際バレエコンクールで、もうひとつは2014年6月にニューヨークで行われるジャクソンのコンクールです。これは4年に一度開催されるのコンクールなので、チャンスは少ないですから。

----そうですか。でももうコンクールでは充分活躍されているし。むしろこれからは、全幕を踊るための訓練をして素晴らしいダンサーになってください。
本日はとても楽しいお話をありがとうございました。期待しております。


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そして8月22日には、ローザンヌ・ガラに出演して初めて日本の舞台に登場したみこ・フォーガティが、チャコット渋谷本店でトークショーを行った。
現在はサンフランシスコに住んでいるみこちゃん。8月17日、18日に行われたローザンヌ・ガラに出演するために来日し、母親とともにチャコット渋谷本店に来店した。
オレンジのドレスで登場したみこちゃんは、現在16歳。映画『ファースト・ポジション』に出演したのは13歳だから、当然だが大人っぽく淑やかに感じられた。
トークショーでは、8時起床、オープクラス10時から1時間30分、お昼からはガラやコンクールの練習、その後、学生たちのクラスが1時間半から2時間、そして自宅学習、勉強です。という毎日のスケジュールを披露したり、
モスクワの国際バレエコンクールで初めて踊った『パキータ』のヴァリエーションは、マリインスキー・バレエのプリマ、ロパトキナの映像を参考にして踊った。そしてコンクールで踊る前日になってロパトキナが審査員の一人だということを知った。それでさらに一生懸命DVDを観て彼女に満足してもらえるように努力した。審査の当日にはロパトキナが目の前にいて、彼女の前で踊ることができて光栄に感じられた。とコンクールの秘話を語った。
また、日本に来たらプリクラをすることを楽しみにしていた。日本食はとても好きで、お好み焼きとかをよく食べる。といった女の子らしいことまで、とてもにこやかに話してくれました。
そして観客の人たちからの質問に答えたり、一緒に写真に収まったり、華やかで楽しいひと時を過ごしていた。

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『ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ!』DVD /Blu-ray
監 督/ベス・カーグマン
発 売/日本コロムビア株式会社
2011年制作 152分(本編92分+特典60分)

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