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[2017.05.12]

間も無く開幕 博品館劇場『ダンスカンタービレ』
インタビュー:DIAMOND☆DOGS 森新吾

鮮やかダンスと伸びやかな歌を武器とする7人の男性ユニット DIAMOND☆DOGSのメンバーとして活躍する森新吾が、構成・演出・振付を手がける「ダンスカンタービレ」が、5月18日から21日まで東京・博品館劇場にて上演される。
出演は森新吾の他、元宝塚歌劇団月組トップ娘役の風花舞をはじめ、AKB48・NMB48卒業生の梅田彩佳、現AKB48の藤田奈那ら8名の女性ダンサー。この他日替わりゲストとして、DIAMOND☆DOGSリーダーの東山義久や、長澤風海、植木豪、町田慎吾が登場する。
港ゆりかによる女性ダンサーの振付が行われている稽古場で、森新吾に話を伺った。

----まず『ダンスカンタービレ』というタイトルについてお聞かせください。

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 プロデューサーと話をした時に、DIAMOND☆DOGSというグループが今年15年目に入る節目として、僕は博品館劇場でのDIAMOND☆DOGSとしての公演が初舞台だったこともあり、新吾の企画するダンス公演を作りたいと言っていただきました。
DIAMOND☆DOGSでは歌もやりますし、芝居もやりますし、舞台でできるかぎりのエンターテインメントをやってきたつもりです。その中でも踊りを基盤にして、歌うように、台詞が聞こえてくるように、そういう意味を込めて『ダンスカンタービレ』というタイトルにしようと、プロデューサーと決めました。

----普段はDIAMOND☆DOGSとして、男性がメインのステージが多いかと思いますがいつもとは違いますか。

 そうですね。普段は、元宝塚のスターの方たちと共演させていただいたりとか、外部の作品では女性のダンサーやシンガーと絡むこともありますが、女性ばかりという舞台は初めてですね。
まず普段使っている更衣室が女性に占領されて、こちらが追いやられているという状況です(笑)。

----男性ダンサーと女性ダンサーでは見せ方なども違ってきますか。

 僕が企画・構成して演出・振付という形で入っていますが、様々な場所から集まってきた方たちなので、それぞれバックボーンが違うので、向っているソウルは一緒ですけれど、やはり表現の仕方、見え方や見せ方が違ってくる部分もあって、僕がこういうことをしたい時、どういう風に流れる? と相談しながら作ったりしていますし、形にしてもらっている部分もあります。
今回はカンパニーメンバーのヒップホップから来た子にも、モダンやコンテンポンラリー的な振りもガンガン付けています。それが彼女の今回の舞台での一つの経験になって、新しい見せ方を違う人によって引き出されるという相乗効果になっているんじゃないかなと思っています。
僕が振付を手伝ってもらっている時についた振りというのは、僕の中にはないものだったりもします。そういった部分では僕にとってもすごく刺激になっていますし、勉強になることも多くあります。
とにかく、女性陣すごいです、格好良いです。

----見せていただいたお稽古のシーンだけでも、それぞれのダンサーの方で個性が違いました。

 流れの持って行き方なんかが、やっぱり同じ振付でも微妙なところで違っていたりで、見ていて僕も楽しいです。

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----今回のキャストの皆さんはどのように選ばれたのですか。

 初め女性ダンサーを集めようとなった時に、ある程度僕の周りから集めることもできました。でも今回は、いつも僕が舞台でお世話になっているPaniCrewの植木豪さんにキャスティングディレクターとして入っていただいて、豪さんの目線で僕の舞台にはまってくれそうな女性をキャスティングしてもらいました。

----お稽古が始まって1週間ということですが、手応えはいかがですか。

 稽古が始まる前に、僕もいろいろ書き物をしてやりたいことを詰めていく中で、壁がいくつもあるというか、僕とみんなの出し引きだけでは行き詰って、ある程度進まない部分もあって、若干不安を持ちながらの稽古開始だったんです。しかし、やっぱり理屈じゃなくて動いてみるのが一番でした。
今回音楽をT-LAYLAというアーティストに作ってもらっているのですけれど、その音楽の方向性と振付がうまくはまって、もう何曲か上がっているんですけど、結構おいしいご飯食べていますね(笑)。おいしい料理になっていると思います。
全部ができてディティールにこだわるという作業にはまだ入っていませんが、ある程度ニュアンスをつけて振りも形に、いま6曲くらいできました。一人一人の個性も見えますし、大きなユニゾンもなかなか壮観です。それを目の当たりにすると、これ僕が間違えなければすごく良い作品になるという期待はすごくありますね。
あとはメンバーの動きを見て、作品の流れで中で欠けていたピースをどんどんはめていって、2週間後どうなっているのかな、ととても楽しみですね。
ありがたいことに、観にいらしてくださる方が多いと聞いているので、外さない舞台をしっかり作りたいなと思っています。

----モチーフが切り裂きジャックということですが。

 一番前に出てくるイメージが切り裂きジャックであってほしいな、というのがあります。19世紀のモダンな時代のロンドンという、華やかであり荒んでいる灰色の世界観というのをベースに、一人の男とそれを取り巻く女性の、表面的にも内面的にも騙し騙され引っ張り合っている、というところを見せたいです。ダンスがベースの舞台ですが、1本芯を通してその中がパフォーマンスで光ったり、物語の流れが光ったりするようなものにしたいですね。

----いままでの舞台も、観客がストーリーを想像する楽しみが多かったと思います。

 ありがとうござます。今回も、作品全体のみならず、シーンやナンバーひとつひとつを切り取っても絵になる、あくまでもそのひとつずつが美しくて、格好良くて、切なくて、汚くて、という感情の振れ幅を、揺らしたまま舞台を終わらせたいなと考えています。1個1個を切り取ったアラカルトも、それはそれで究極なものだと思いますが、今回はこういう形でお客様に楽しんでいただけたらと思います。

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----日替わりのゲストの方は同じ役どころを演じるのですか。

 そうですね。1つの役があって、ファンタジーな部分もあるので幻想の世界でゲストの味が出るシーンを作っています。なので、日替わりゲストでちょっと出て終わりというのではなく、ひとつナンバーを作るつもりなので、結構しんどいんじゃないかな(笑)。日替わりなのに新吾、結構これきついんじゃないって言われそうですが、そこは頭下げてやってもらいます。

----チケットもなかなか取れないと伺いました。

 そうなんです。いい化学反応が起きて、僕がアイコンとなってこういうカンパニーが集まったわけですが、そこにお客様が期待してくれているのかなと感じています。そのためにもこの舞台が、今回成功しましたよかった、だけで終わるのではなく、今回こういうことができたから次は何やろうかっていう、次の助走になるようにみんなでがんばっていきたいと思います。

----メンバーが違うと観客層も変わると思います。

 そうですね、やっぱり梅田さんや藤田さんは違う畑というか、違う場所でのエンターテインメントでメディアを引っ張っている方だし、男性のお客様が多いじゃないですか。それで、男性の方がDIAMOND☆DOGSのファンクラブに入ってくれて、僕たちのファンクラブからチケットを取ってくれるということが起きているんです。だから僕としては、その方たちがそのまま僕たちDIAMOND☆DOGSのファンになってくれるような舞台にしたい。男性が見ても、最終的にこの人の作品よかったね、次も観に行ってみようかな、と思ってもらえるような。僕だけではなくて、みんなもダンサーの集まりというだけではなくて、一人一人の名前が立つようなものにしていきたいですね。

----藤田さんはバレエの経験があるそうですね。

 そうなんです、藤田奈那さんはバレエの経験があるので、それを活かした部分も見せたいですね。
それで、他のいろいろなバレエ作品を見返してみると『白鳥の湖』が僕の中でトップなんですよね。あれだけ優雅で美しくて、なおかつストーリーも「シンプル・イズ・ベスト」でと分かりやすくて、そして楽曲が良いという。僕たちがやっている舞台の極みであるな、と。これだけ愛され続けてリメイクも多い。普遍的なものがあるんだけれども、時代時代にマッチした表現もされているという、理想ですよね。

----風花さんも宝塚に入団される前はバレエの研鑽を積まれていた方ですね。

 そう、だからやっぱり、風花さんが後ろ向きで立って振り向くだけで格好良いわけですよね。本当、究極ですね。やはりバレエの基礎からくるものだったりもするでしょうし、風花さんのこれまでのキャリアによるものだったり。他の人にはないものがありますから、風花さんには舵をとって先頭に立って、女性のリーダーとなってもらえたらという思いも込めて今回、キャスティングさせていただきました。
ですので、バレエダンサーやバレエを習っている方にもぜひ観に来ていただきたいです。

----では、最後に意気込みをお願いします。

 今回作る舞台は、本当にいろんな方に観ていただきたいです。ダンスを頑張っている子が観ても格好良く見えて、こういう舞台があるなら私たちも出たいなと思ってもらえるようにしたいですね。
今回、僕は座長という立場が初めてですので、自分を培ってきた博品館劇場から、これまでの15年の積み重ねを一回ここでドンて見せられたらと思います。劇場のあの雰囲気が、客席ひとつひとつが、森新吾ここでやっていいよと認めてくれるようなものにしたい。
これが最初で最後ではなく、この先もできるようにしていきたいですし、今回集まってくれたキャストの皆さんがこれをきっかけに新しいフィールドに立てるような作品にしたいので、がんばってタクト振って素敵な作品に仕上げていきたいと思います。

----本日はお稽古中の忙しいなか、ありがとうございました。楽しみにしております。

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『ダンスカンタービレ』

●2017年5月18日(木)〜21日(日)
18日(木)19:00、19日(金)19:00
20日(土)14:00 / 18:00、21日(日)14:00
●7,500円(全席指定・税込)

●構成・演出・振付:森 新吾
●音 楽:T-LAYLA
●振 付:原田 薫 港ゆりか Show-hey

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●出 演:
森 新吾
梅田彩佳
藤田奈那 西野名菜 Yachiyo“PSYCHE”Hara
長岡美紅 Kayane 橋本由希子
木野村温子 Sarry
風花 舞

〔日替わりゲスト〕
18日(木)19:00 東山義久
19日(金)19:00 長澤風海
20日(土)14:00 植木 豪
20日(土)18:00 東山義久
21日(日)14:00 町田慎吾

●チケット
博品館1F TICKET PARK 03-3571-1003
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード456-591)http://t.pia.jp/
イープラス http://eplus.jp/
CNプレイガイド 0570-08-9999 http://www.cnplayguide.com/
セブンチケット セブンイレブン店内 マルチコピー機にて http://7ticket.jp
ローソンチケット 0570-000-407(Lコード33199)http://l-tike.com/
Confetti(カンフェティ) 0120-240-540 http://www.confetti-web.com/

●お問合せ:博品館劇場    03-3571-1003