[2010.01.20]

4年ぶりの上演、劇団四季ミュージカル『エビータ』

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アルゼンチンの元大統領ホアン・ペロンの妻、エビータことエバ・ペロンの激動の生涯を描いたミュージカル『エビータ』は、1982年の初演から前回公演(2007年)までの総上演回数861回という劇団四季の代表作のひとつ。
音楽は『オペラ座の怪人』や『キャッツ』などの数々の名作を送り出した巨匠、アンドリュー・ロイド=ウェバーと、『ライオンキング』や『美女と野獣』などのディズニー作品を手がけたティム・ライスのゴールデンコンビ。ほとんど台詞はなく歌で綴られる『エビータ』は「音楽の宝石箱」とも言われている。
貧しい私生児であったエバが女優として成功をおさめ、ファーストレディにまで上り詰め、33歳の若さで癌に侵されこの世を去るまでの、野心溢れる一生を描いた作品で、クラシックからロック、サンバなど多彩な音楽がドラマティックなミュージカル。

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2010年1月15日、舞台稽古が公開された。
舞台は八百屋でセットはシンプルだが、盆やセリが効果的に使われている。客席数500程度の自由劇場は濃密な空間となり、何度も聞いたはずの「アルゼンチンよ泣かないで(DON'T CRY FOR ME ARGENTINA))」に思わず鳥肌がたった。
2005年に新演出となった『エビータ』の最大の特徴は、ヒロイン“エバ・ペロン”の描き方にあるという。彼女の人生への向き合い方そのものに注目し、祈りや情熱に溢れ、自分の想いに純粋に生きた彼女の姿が丁寧に描かれた。
1997年に日本でも公開された映画版「エビータ」の撮影の際には、マドンナがエビータ役を演じることに反感を示した市民が多く、アルゼンチン国内での撮影が危ぶまれたという。エバの逝去から40年以上が過ぎた今でも、アルゼンチンでは彼女を聖母として崇める人々が数多くいるのだ。
狂言回し役で、後にキューバ革命を成功へ導いた革命家のチェ・ゲバラが語るように、彼女を批判する意見も多くあるのかもしれないが、それでも最後の日まで駆け抜けた彼女の人生には、周りに何かを感じさせるものがある。劇団四季のミュージカル『エビータ』を観て、そんな一人の人間としてのエバに、アルゼンチンの国民が何を想うのかを垣間見た思いがした。

エビータ役、野村玲子のコメント
「久しぶりのエビータ役に、緊張感を抱きつつ向き合う毎日です。新年を貫き、熱く美しく人生を駆け抜けたエビータの姿をお伝えできるよう、ひとつひとつの公演を大切に演じていきたいと思います。
ストレートプレイで立つことの多い自由劇場に、ミュージカルで出演することも新鮮で、お客様との一体感を感じられることを楽しみにしています」

劇団四季ミュージカル『EVITA-エビータ-』は2010年3月14日まで、自由劇場で上演中。

 

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劇団四季ミュージカル「エビータ」

●2010.1/16(土)~3/14(日)
●自由劇場
●S席9,800円/A席6,000円、A席学生3,000円
●お問い合せ=劇団四季 http://www.shiki.gr.jp/applause/schedule/evita.html
●劇団四季HP http://www.shiki.gr.jp/applause/evita/