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蒼い月の光に浮かぶ幻想的な湖畔の岩地、廃虚が見える。微かに光がさして、仲間と別れた王子が物陰に身を隠すと、王冠を戴いた白鳥が現れる。白鳥と見えたのは高貴な乙女で、王子は弩をかまえて捕える。乙女は命を乞い、身の上を語り始めた。
「私はオデットという王女です。ロットバルトの魔法で白鳥に姿を変えられています。夜の闇の中、この湖畔だけで人間の姿に戻ることができるのです」
王子は美しく気品あふれる姫に心を奪われる。白鳥の乙女はさらに「今まで愛を誓ったことない純真な青年が、真の愛を私に誓ってくだされば魔法が解けます」と語る。王子はオディット姫の悲しい身の上に同情し、比類ない美しさに魅せられ、愛を誓って魔法から解放しよう。そして明日の成人の大舞踏会で花嫁を選ぶから、招待したいと申し出る。しかし、オディットは「私は白鳥だから、お城の回りを飛ぶことしかできません」と悲しむ。二人が愛を誓い抱き合おうとした時、大フクロウの姿をしたロットバルトが現れ、妖しい光を放って愛を呪う。
湖畔にはたくさんの白鳥の娘たちが月の光の下に集う。ベンノと仲間たちが戻り、娘たちを白鳥と思い弓を引き絞ると、王子がそれを遮る。
ジークフリート王子とオディット姫が誠実な愛を誓って踊る。4羽の小さい白鳥や大きな2羽の白鳥、白鳥の乙女たちが二人の愛を祝福するように踊る。
夜が明け始め、オディットは王子に「もし誓いが破られますと、私は二度と人間には戻れません」と告げる。王子はオディットを抱こうとするが、乙女たちはみんな白鳥の姿に変わってしまった。 |
| オディットとジークフリートが愛を誓う精巧きわまりないアダジオ。ドミニクとヴィクトールのペアが詩情豊かに踊る絶品のアダジオを存分に堪能できる。 |
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