最後にペアになって「パッサーダ(すれ違う)」をやりました。セビジャーナスらしき動きは出来ても、相手とすれ違う時はまごついてしまいました。上げた足を引っ込めて反動をつけたような形で前へ持っていく。フラメンコは何もかもが複雑です。正直ここまでくると「いったいどうなってるんだ」と思ってしまいますが、皆さんはスイスイと、気持ちよさそうにパッサーダしています。ペアで踊っているのですが自分の事に精一杯で、自分の世界に入り込んでいる内に終わってしまいました。
結局、あっという間の1時間30分が過ぎ、自分のリズム感のなさと運動能力の悪さに打ひしがれましたが、それなりにやり遂げた気持ちはあり、すがすがしい充実した時間でした。どうしても最初は頭でこうしなきゃ、ああしなきゃとなってしまいますが、自然と音楽にのって身体が動くようになれば気持ちいいでしょうね。
山口先生の「フラメンコはリズムを遊ぶ踊り。」という言葉に、なるほどフラメンコのルーツはジプシーの踊りにあったと再認識しました。もちろんそこまで到達するのには努力と時間がかかるのでしょうが、自由にリズムを遊ぶフラメンコは、やはりスペインの広い真青な空の似合う、懐の深いおおらかな舞踊なのだと思いました。
家路への道すがら、まだ耳の片隅にカスタネットの響きを残しながら、交差点で立ち止まると思わず小さくセビジャーナスしてしまう自分に、「踊る」ということの「喜び」とは頭で考えるようなものではないなと、感じさせてくれた体験レッスンでした。
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