ダンス・キューブ読者の方が、チャコット・カルチャー・スタジオで“はじめてのダンス”にチャレンジ!

今回は「ネオクラシック」のクラス。クラシックバレエ経験のあるレポーターが新しい世界を体験です。












reporter:中村裕香

No.24 ネオクラシック
 私は約1年半前まで、クラシックバレエをやっていました。久々のダンスをやってみたい気持ちと、クラシックバレエしか知らない私は、他のダンスの世界も知ってみたい!という気持ちと、“挑戦!”という意気込みで、今回中村しんじ先生の“ネオクラシック”のクラスを体験させていただきました。 初め、“ネオクラシック”と聞いたときは、「ネオクラシック??」とハテナでした。聞いたことのないジャンルで、どんな動きをするダンスだろうと、わからない事だらけで不安でした。 なので、実際に体験をする前に、見学をさせていただく事に!! 早速バーレッスンが始まっていました。プリエから始まり、グラン・バットマンでバーレッスンが終了。次に、センターで鏡に向かって、先生が振り付けをした踊りを踊り、時間が来てレッスンが終了。 見学をしてみて、「やったことの無い動きはしていたけど、レッスンの順序や、動きもバレエと似ている」と思い、久々のレッスンで体が動くか・・・?の不安は残ったものの、少し楽しみになりました。

そしていよいよ体験当日、久しぶりのレオタードとバレエシューズをまとい、緊張気味な面持ちでスタジオへ。既に中村しんじ先生がいらっしゃいました。いかにもダンスをやっている雰囲気の方で、ドキドキしながらご挨拶を済まし、ストレッチをしていると、続々と生徒さんがはいってきて、個人個人黙々とストレッチを開始。中には私と同じで今回が初めての方もいて、少し安心・・・。そんなことを思っていると、しんじ先生の声が掛かり、バーレッスンが始まりました。
見学したときと同じくプリエから始まる。ベースの動きはバレエと同じ・・・だが!クラシックバレエでは考えられない、曲に合わせてゆっくりと背中を丸めてお腹を引き、肩甲骨を開く感じに腕は前へ・・・まるで猫背の姿勢ッ!!前まで姿勢を崩してはいけないと叩き込まれていた私は、始めからもぅ大苦戦ッ。まわりの生徒さん達はさまになっているのに、私はしんじ先生に直されるばかり・・・。このままついていけるか??と思いながらも、しんじ先生の発声の良い独特な掛け声と共にバーレッスンは続き、久々に動いた私の体は、もぅ既に悲鳴をあげていました。 それでもレッスンは続き・・・タンデュ、シャッセ、ピケ・・・。どれも基本的な動きから、しんじ先生流の動きがどれも加わります。例えば、タンデュの時は一つ一つの動作を、「にぃゃ・にぃ・にゅぅ・にぇ・にょぉ」と先生が発する効果音と共に、床に“べったぁあり”とへばり付けるようなイメージで、シャッセは足で何かを追うような感じで、ピケは床を付き刺すようにつま先にしっかり力を入れて「ピケッ!ピケッッ!!」と床を弾くように。足だけじゃなく上半身も、そったり前かがみになったりと十分に使うので、上半身の動きを説明する時はペットボトルを使ってみたり、(分かりにくくてスミマセン↓↓)どれも、床と足(身体)を十分に感じる事ができるバーレッスンで、あまり意識していなかったバレエ用語も一緒に教えてくださって、おさらいになり、とても分かりやすい表現の仕方で、なんとかバーレッスンが終了。
そしてセンターへ。またまた、しんじ先生流なのか、ペットボトルが登場しました。水の入ったペットボトルの口部分を持ち、肩甲骨を感じながら腕をぐるぐるぐるぐる回し、遠心力にまかせてそのままフェッテをする。クラシックバレエだと、足を前に上げてアラベスクに切り替えたら、ぶれないようにポーズをしっかりとるため、流れるような動きのフェッテはバランスがとりにくく、難しく感じました。が、ペットボトルを使うと遠心力に身体を任せるので、変な力が入らずスムーズにできるのです。それから、二人一組になってペットボトルのキャッチボールをしました。これによって、物の重量感と遠心力を身体に感じ、そして振り付けへ。ここでもペットボトルを使い独特な動きで、まるでペットボトルが生きているかのような、遠心力がかかっている感じの振り付けで、うまくできるか・・・と思っていたけれど、始めにやったキャッチボールの感覚が残っていたからか、なんとか・・・なんとかできました。民族っぽい?独特な曲に合わせて、二人一組で個々自由に音のとり方を変えて何度か踊り、時間がきて終了。 クラスは、中村しんじ先生のユニークさで、時々笑いのおこる和やかなとても良い雰囲気で、時計を見る間もなく、あっとゆぅまの105分間でした。








  






 “neo(ネオ)”とは、外来語で“新しい”“ロマンチシズム(現実を離れて夢や空想にひたる)”という意味。 このクラスは、クラシックバレエでは使わない部位や、逆に使う筋肉を使わなかったり、身体の一つ一つの部分、床、音を感じ、クラシックバレエのような決められた範囲の中で表現するのではなく、自由で枠にとらわれない、新しいダンスだと思います。 この体験をしてみて、クラシックバレエに慣れていた身体に新たな発見ができ、とても楽しい時間を過ごせました。今やっているダンス以外のものもやってみたいと思っている方、是非体験してみて下さい。


■今回教えていただいたのは…

中村しんじ先生

演出 振付 舞踊家
本田重春 ノリエサトウにモダンダンスを学ぶ。
1980年渡欧。ムードラ国立舞踊学校のオーディションに合格し、当時ムードラ国立舞踊学校の校長を務めていたミーシャ・ヴァン・ノックの設立するロンソンブルバレエ団に入団。 その後 ベジャールの「黒塚」などの美術を手がけたワリッド・アウニを中心にしたタニット ダンステアトルの結成に参加、以降ベルギーでフリーランスで活動し1991年帰国。 1992年ナチュラルダンステアトルを発足。新国立劇場で「ありす」、「PINOCCHIO」ほか 独創 性の溢れる公演をおこない、文化庁本物の舞台芸術体験事業で6年間断続 全国を廻るなど、国内の文化事業に貢献し多彩な分野で演出 振付をしている。 現在 社団法人現代舞踊協会理事に就任。

 

 

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