【第32回】 ゾウさんのお鼻〜Elephant Mod〜- エクササイズ-

「ゾウさんのお鼻」

上体をRollDownさせて、足腰をしっかり固定して、背骨が自然に引き伸ばされている状態体をスイングさせます。写真では伝わらない「どの部位を動かしているか?」を意識するエクササイズです。
腕が地面に触れてしまう人は、写真のように腕組みして、できるだけリラックスして垂らして下さい。
腰椎のみ。胸椎のみ。頸椎(首)のみ。それぞれを単独で「動かしている」とイメージして、違いを感じてみましょう。

エレファントスウィング体の柔らかい人は、必要以上に体と脚を寄せないように注意。体の固い人は、無理に地面に体を下げる必要はありませんが、頭が起きてしまわないように。頭だけでも垂らすように心がけてみましょう。
また、体のスイングと共に「お尻をフリフリ」しないように。座骨を二つ意識して、地面に真っ直ぐなラインで固定してみましょう。

「お尻をフリフリ」しない

「バリエーション」

左右へのスイング以外にも、腰椎だけ意識して、ある程度持ち上げたり下げたり。胸椎だけ意識して脚に引き寄せたり遠ざけたり。頸椎だけ意識して頷いたり首を振ったり。
それぞれの部位を単独で動かすとどのような感覚が生まれるか。ゆっくり動かして、じっくり感じてみて下さい。

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バレエ・ピラティスによるカラダ講座

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[文 & 写真]藤野 暢央(ふじの のぶお)

12歳でバレエを始め、17歳でオーストラリア・バレエ学校に入学。
当時の監督スティーブン=ジェフリーズにスカウトされて、香港バレエ団に入団。早期に数々の主役に抜擢され、異例の早さでプリンシパルに昇格する。
オーストラリア・バレエ団に移籍し、シニアソリストとして活躍する。
10年以上のプロ活動の中、右すねに疲労骨折を患い手術。復帰して数年後に左すねにも疲労骨折が発覚し手術。骨折部は完治するも、激しい痛みと戦い続けた。二度目のリハビリ中にピラティスに出会い、根本的な問題を改善するには、体の作り、使い方を変えなくてはならないと自覚する。
現在は痛みを完全に克服し、現役のダンサーとして活動中。またバレエ・ピラティスの講師として、ダンサーの体作りの豆知識を、自身の経験を元に日々更新し続けている。

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[イラスト]あゆお

仙台市在住。マンガ家・イラストレーター。
著書に謎の権力で職場を支配する女性社員「お局様」について描いたエッセイマンガ「おつぼね!!!」。
イラストを担当した書籍に「一生元気でいたければ足指をのばしなさい」。
趣味はロードバイクで走ることです。

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